r317環状六号線、レポート第4部。
 初台から中落合まで、無電柱化の済んだ快適な市街地路を走行し続けます。
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 東京都道317号環状六号線 第1部 [起点(r316/r480交点)→ 西五反田一丁目(R1交点)]
 品川区内のウォーターフロント、天王洲アイルから山の手へ。
 JR大崎駅付近では道路はカーブを繰り返すが、それを過ぎると幹線道路らしい風景に。

 東京都道317号環状六号線 第2部 [西五反田一丁目(R1交点)→ 松見坂(r423交点)]
 ここからは首都高中央環状線が直下に通る。
 3本の「東急線」と交差して渋谷にほど近い目黒区駒場の町へ。

 東京都道317号環状六号線 第3部 [松見坂(r423交点)→ 初台(R20交点)]
 渋目陸橋を経て渋谷区へ、明治神宮の西側を経て新宿にほど近い初台へ。
 地下に通じる首都高の入口が山手通り「らしさ」を演出する。

 東京都道317号環状六号線 第4部 [初台(R20交点)→ 中落合二丁目(r8交点)]
 中野区の東側を縦貫し、豊島区の手前へ至る。
 この区間は他の幹線道路と平面交差が連続するが、道路がよく整備されており走っていて非常に清々しい。

 東京都道317号環状六号線 第5部 [中落合二丁目(r8交点)→ 終点(R17交点)]
 豊島区内要町から北では中央環状線は高架となり、山手通りはその下を通る道となる。
 板橋JCTの直下、R17との交点である仲宿でr317終点となる。

Report 4/5
 初台交差点

 西新宿JCTの直下でr317とR20がクロスする。
 目の前を横切る高架は首都高速4号新宿線。r317は勿論直進!
 この先210m

 左折:r431 方南町
 直進:r317 板橋 東中野 [(C2)東北道]
 右折:r431 西新宿

 r431角筈和泉町線との交差点予告。

 ところで、初台交差点を境に新宿区へ入る。意外に思われる方もいるかもしれないが、新宿駅南側を含むR20以南は渋谷区なのである。  
 西新宿JCTのランプをの真下を通る。オペラシティへの歩道橋もあり、道路上の構造物は数多い。

 
 左折:r431 方南町
 直進:r317 板橋 東中野 [(C2)東北道]
 右折:r431 西新宿

 再びr431交点の案内標識。
 r431交点

 特に交差点名は見当たらないが、r431角筈和泉町線との交点。

 右折すると角筈区民ホールのあたりでr431起点となり、新宿NSビルの南側に出る。左折すると泉南交差点で環七とぶつかるが、そこから先は一方通行区間で西には行けない。方南町に向かう際はこの先r14/方南通り交点まで北進してから左折するほうが良いだろう。  
 中央分離帯を走る西新宿JCTのランプはゆっくりと地下へ潜っていく。

 西新宿JCTは中央環状線両方向vs新宿線高井戸方面のハーフJCTである。
 ランプが地下に戻りきる。ふたたび、広々とした山手通りの姿となる。
 関東国際高校の前を通り抜けると、まさかの渋谷区に舞い戻る。

 住所表示は渋谷区本町。この辺りは広大な渋谷区の北端にあたる。
 この先240m

 左折:r14/方南通り 方南町
 直進:r317 板橋 東中野 [(C2)東北道]
 右折:r432 西新宿 [(4)都心環状]

 r14新宿国立線・r432淀橋渋谷本町線との交点。方南町へはここを左。
 左折:r14/方南通り 方南町
 直進:r317 板橋 東中野 [(C2)東北道]
 右折:r432 西新宿 [(4)都心環状]

 r432淀橋渋谷本町線は右折した後、新宿副都心エリアの北側に出るだけの都道。

 副都心エリアの街路は別の都道として管理されているため、r432の延長は約500mと非常に短い。
 清水橋交差点

 r14新宿国立線/方南通り、r432淀橋渋谷本町線との交点。交差点を囲む円形のオブジェクトが特徴的だ。
 更に北へ進む。中央分離帯にはもはやお馴染み?の換気塔が!
 神田川に向けて道路は若干下り坂となる。標識は撮り忘れたが、この坂の途中で中野区に入る。
 弥生町一丁目交差点。

 すぐ前方に見える橋は神田川を渡る橋。その向こうにはまたまた中央環状線のランプが見える。
 [入口 C24] 中野長者橋
 東北道方面 大宮

 東北道 27km
 与野 27km
 三郷 31km

 右側に分岐しているのは中央環状線の中野長者橋ランプ。距離案内に常磐道との結節点三郷が登場した。

 
 中野本町二丁目。

 余談だが、中野長者橋ランプの由来は鈴木九郎という室町時代の僧侶がこの辺りで財をなし、中野長者と言われていたことに由来する。長者橋は神田川を渡る山手通りの橋の名で、更に鈴木九郎は写真左の成願寺を開基した人物でもある。

 周辺地名からするとこのランプは中野本町ランプと呼ばれてもおかしくないのだが、そこを中野長者橋という人物由来の名称にするセンスは個人的には非常に良いものだと思っている。
 この先230m

 左折:r4/青梅街道 高円寺
 直進:r317 板橋 東中野
 右折:r4/青梅街道 新宿

 r4東京所沢線/青梅街道との交差点。左折すると高円寺・田無方面へ。右折すると新宿大ガードを抜けて靖国通り方面へ。
   左折:r4/青梅街道 高円寺
 直進:r317 板橋 東中野
 右折:r4/青梅街道 新宿

 左車線は左折専用なので注意。
 中野坂上交差点

 r4東京所沢線/青梅街道との交点。この地下を東京メトロ丸ノ内線が通っており、直下には中野坂上駅がある。

 青梅街道はR20とR254に挟まれた国道空白地帯では随一の幹線道路であり、区間を問わず交通量が多い。正直立体交差の方が良いと思うのだけど・・・。
 この先300m

 左折:r433/大久保通り 中野
 直進:r317 板橋 東中野
 右折:r433/大久保通り 大久保

 r433神楽坂高円寺線/大久保通りとの交点。
 その名の通り中野坂上を過ぎると下り坂である。
 左折:r433/大久保通り 中野
 直進:r317 板橋 東中野
 右折:r433/大久保通り 大久保

 r433神楽坂高円寺線はその名の通り神楽坂と高円寺をほぼ一直線に結ぶ特例都道であるが、終点側は環七との交点で、メトロの東高円寺とJRの高円寺駅との中間地点に位置する。
 宮下交差点

 r433交点。r317は引き続き真っ直ぐ走るだけ。

 宮下交差点を境に山手通りは下り勾配から上り勾配へと切り替わるが、それは大久保通りの脇にかつて桃園川という川があった名残といえる。杉並区内荻窪にほど近い天沼弁天池公園を源流に持ち神田川に注ぐ小さな川であったが、昭和40年代に暗渠化された。
 中央分離帯にそびえる換気塔もおなじみの風景。

 山手トンネルは長さ18kmに及ぶ長大トンネルである。この地点で北側の坑口まで残り5km。
 登り坂の先には東中野駅がある。

 JR中央本線と都営地下鉄大江戸線の接続駅であり、中央線でも各駅停車に乗らないとアクセスできない&中野より都心側に位置するためメトロ東西線接続も無いという点で地味めな駅である。
 とはいえ駅前を通れば商店や飲食店が立ち並び、辺りは賑やかさを増す。
 この先230m

 左折:r25/早稲田通り 中野
 直進:r317 板橋 仲宿
 右折:r25/早稲田通り 小滝橋

 r25飯田橋石神井新座線との交差点予告。
 左折:r25/早稲田通り 中野
 直進:r317 板橋 仲宿
 右折:r25/早稲田通り 小滝橋

 都内では早稲田通りの通称がつくr25は飯田橋から早稲田、高田馬場を経由してここ落合でr317と交差する。
 上落合二丁目交差点

 r25早稲田通りとの交点。直下には東京メトロ東西線落合駅が存在する。

 なお、この交差点を渡ると中野区から新宿区に戻ってくる。
 妙正寺川そして西武新宿線を跨ぐ橋に差し掛かる。道路直下には都営大江戸線中井駅が、そして妙正寺川を渡った先には西武新宿線中井駅がある。

 両者は地上を歩いて連絡可能だが、都営線の駅は首都高速中央環状線の、地下35mにあるため利便性は悪そうだ。
 この先180m

 左折:r8/新目白通り 豊玉 [関越道]
 直進:r317 板橋 仲宿 [(C2)東北道]
 右折:r8/新目白通り 下落合

 練馬区内そして関越道方面への道路アクセスの定番、r8/新目白通りとの交点。

 余談だが、山手通り直下を都営大江戸線が走っているのはr14との交点清水橋からこの先下落合二丁目までの区間で、その間にある駅は中野坂上、東中野、中井の3駅である。

 
 左折:r8/新目白通り 豊玉 [関越道]
 直進:r317 板橋 仲宿 [(C2)東北道]
 右折:r8/新目白通り 下落合

 r8千代田練馬田無線/新目白通りとの交点。豊玉はr8と環七通りとの交点で、更に西に進むと練馬駅付近を経て環八通りと交差した後関越道に直結する。
 中落合二丁目

 r8側は立体交差になっており、交差点の交通量自体は多くない。関越道へはここから新目白通りを延々と走ってアクセスするか、時と場合によっては一度首都高と外環で回り道して大泉から合流したほうが早いこともある。

 レポート第4部はここまで。
Impressions
 第4部区間では全線にわたって改良の施された快適な区間が続いている。

 また、清水橋から中落合では都営地下鉄大江戸線が直下を並走していることも特徴的だ。しかし大江戸線の駅は他の鉄道との交点部に設置されていることもあり、山手通りで見かける鉄道駅に大江戸線の駅もあるといった感じで、大江戸線そのものの存在感はあまり感じられなかった。

 次回第5部は最終回、ついに中央環状線が地上に現れます。
 乞うご期待。  

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 東京都道317号環状六号線 第3部 [松見坂(r423交点)→ 初台(R20交点)]
 渋目陸橋を経て渋谷区へ、明治神宮の西側を経て新宿にほど近い初台へ。
 地下に通じる首都高の入口が山手通り「らしさ」を演出する。

 東京都道317号環状六号線 第5部 [中落合二丁目(r8交点)→ 終点(R17交点)]
 豊島区内要町から北では中央環状線は高架となり、山手通りはその下を通る道となる。
 板橋JCTの直下、R17との交点である仲宿でr317終点となる。

 東京都道431号角筈和泉町線
 かつての玉川上水新水路の跡を辿る水道道路。
 西半分には強烈な「戦後風」狭隘区間と遊び場、東半分は団地が道路に寄り添う。

 首都高速4号 新宿線
 三宅坂JCTから真西へ進み、中央自動車道へ向かう放射路線。
 放射路線の例にもれずその歴史は長く、線形と道路規格はともにきついものがある。

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最終更新日:17年05月27日
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