初めての首都高撮影を楽しめるようになってきた頃、周囲には近未来的景観が見られるようになる。と同時に、織り込み区間と水底トンネルに由来する渋滞に遭遇することに。

首都高速湾岸線(西行き) レポート
→ 湾岸線西行き 区間1 → → 湾岸線西行き 区間2 → 湾岸線西行き 区間3
高谷JCT
(仮)
012千鳥町〜
008葛西
葛西JCT 006/007
新木場
辰巳JCT
東雲JCT
005 有明
有明JCT
003B 大井
大井JCT
003A 大井南
東海JCT
B16 空港中央
B14 湾岸環八
B13 浮島
川崎浮島JCT

レポートについて
 取材日:14年7月12日
 西行きを浮島方面へ走行。谷津船橋IC→高谷JCT予定地→浮島JCT→K6経由大師

 天気は良かったがカメラの発色設定がポートレートになっており少々独特の雰囲気が出た。まぁそれもそれでいい。
 今回撮影した高谷-浮島は3部構成とする。しかしヤクモノが多くて撮影者も編集者も大変だ・・・

レポート(区間2)
 葛西JCTの分岐より区間2のレポート開始。
 追突注意

 今は明らかに上り坂でアクセルを深くする部分なのだが、この先葛西JCTを通過しきったあたりで勾配が緩くなる(というか下り坂になる)。また、合流があるため混雑度によっては流れる速度が低下し追突の可能性があるのだろう。
 荒川

 葛西JCTはトランペット型のジャンクションであるが、その西側半分は荒川の上にある。川が見えないため実感しにくいが荒川を渡る橋梁の中間地点までが上り坂なので、こんな構造をしている。
 [007] 新木場 800m
 明治通り 夢の島

 C2から湾岸線へ流入する車線が合流すると同時に道路は下り坂になり、西行き車線からはこのように遠方に臨海副都心?の高層ビル群が見える。夕方走ったらきれいだろうなぁ。
 [007] 新木場 400m
 明治通り 夢の島
 この先事故多発!! 車間とれ 追突注意

 C2からの流入路はこの先辰巳JCTまで左側車線として付け加わるので(いわゆる織り込み区間)しばらく片側4車線となる。下り勾配は意外と急で、3%ある。荒川の橋梁高かったんだな。
 [007] 新木場
 明治通り 夢の島
 第一車線 9号線箱崎
 第二-四車線 B/11号線 横浜 Haneda

 一番左を走っていると次の辰巳で9号線に行ってしまうので、湾岸線を走りたい場合特に葛西での合流車両は早めの車線変更が必要。
 [007] 新木場
 明治通り 夢の島
 第一車線 9号線箱崎
 第二-四車線 B/11号線 横浜 

 出口標識が分岐前後で同じ形なのは都市高速特有。1枚目の手前まで差し掛かったら分岐する準備を。この位置で分岐すると危ないですよ。

 ところでなんで「Haneda」がないのだろう。
 辰巳JCT 1.2km
 第一車線 9号線箱崎
 第二-四車線 B/11号線 横浜 Haneda レインボーブリッジ 

 ここで道路は登りに転じる。二段式の情報掲示板は何か書いてあるが、暗くて読めない。

 余談だが、湾岸線の両脇にある水色の高架は2014年3月に開通した「新木場立体」というR357連続立体交差である。ゲートブリッジ開通の影響もあって新木場交差点、夢の島交差点での右左折車両(やそもそもの交通量)が増大、周辺の渋滞が顕著になったことから、通過交通をスムーズにし渋滞を解消することを目的として設置された。
 渋滞情報掲示板。湾岸線をまっすぐ進むと図の一番左下を進むことになるが、80キロ強で走る乗用車からこの図を見て首都高の地図と照らし合わせることができるだろうか。

 余談その2。京葉線の車窓から新木場立体を眺めることができるが、上下線合わせて14車線見えるその景色は壮観である。新木場立体は新しいせいもあるがこの湾岸線よりも快適そうに見える(実際はそうでもない、ただし橋梁上に街灯などの構造物がなく、景色を遮る建物が周りにないことからどことなく不思議な感じがする)。
 辰巳JCT 700m
 第一車線 9号線箱崎
 第二-四車線 B/11号線 横浜 Haneda レインボーブリッジ 

 ここまで予告標識が本当に500m以下の間隔で現れているが、まだまだ続く。
 辰巳JCT 250m
 第一車線 9/C1号線箱崎
 第二-四車線 B/11号線 横浜 Haneda 

目の前に見えるトラス橋は京葉線。うーむ。この橋のせいで標識も中途半端な位置になってる気がするし、邪魔だ・・・
 葛西-新木場で見えたビル群がだんだん近づいてきた。

 辰巳JCT

 左: 9/C1号線箱崎
 本線: B/11号線 横浜 Haneda 

 ここで首都高速9号線(深川線)が分岐する。かの箱崎JCTへはこちらが最短で、5号線池袋方面へは向かうには距離的にはこちらが最短となる(時間的には厳しいかも
 分岐の後、本線はゆるりと左へカーブする。そして、この先スピードが低下する。

 画面では本線がトンネル状になってるのが見える。それは湾岸線の真上に9号線のパーキング辰巳PAが設置されているためで、ジャンクション分岐の直後(しかも湾岸線からは出入り不可)というちょっと変わった作りをしている。
 9号線上りが湾岸線を跨ぐ。
 [005] 有明 出口 1.4km
 10号線 豊洲 1km

 今度は9号線からの合流ランプが本線の上に重なってくる。
 首都高のPAは妙な位置に設置されている事が多い。この先本線の上に駐車場のような何かがあるのがお分かりかもしれないが、これは先ほどと同様9号線の辰巳PAである。湾岸線と合流する直前に設置された9号線専用のPAだったりする。

 取材時はこの辺りから断続渋滞になっていた。情報掲示板いわく大井あたりまでだね。
 [005] 有明 出口 800m
 10号線 豊洲 400km
 Haneda 横浜

 10号線の分岐は東雲JCTというらしい。有明出口は辰巳JCT東雲JCTと立て続けにジャンクションがあった直後なので降りたい人は早めに左車線へ。
 左:10号線 豊洲
 本線:B/11号線 横浜 [005] 有明 出口

 東雲JCTという文字列は無いよね。うん。

 また、湾岸線は臨海副都心-大井間に水底トンネルである東京港トンネルがある= 危険物積載車両通行禁止となる。該当する車両は11号線に行くか有明で降りるか、どちらにしろ左に寄る必要がある。

 東雲JCT

 左:10号線 豊洲
 本線:B/11号線 横浜 [005] 有明 出口

 東雲JCTってここだけで表示されても。

 ここで分岐する首都高10号晴海線は現在豊洲までの僅かな距離しか供用されていない。将来的には晴海へ延伸することが決まっている(建設中:2015年度開通予定)。更には都心環状線への接続も予定されているとか。今後市場移転を含め築地周辺に大きな動きがあるのは確かなのだが、10号線の沿線もその先も今のところ非常に交通量の少ない埋立地にすぎない。
 [005] 有明 出口
 臨海副都心 台場 東京ビッグサイト フェリーふ頭

 東雲JCT分岐の直後に有明出口の標識。古いタイプのものが残っており、本線側に11号線の存在が示されていない。画面奥に見えるジャンクションは東雲JCT。弱小路線の分岐の割に立派だよねー
 [005] 有明 出口
 臨海副都心 台場 東京ビッグサイト フェリーふ頭

 目立つ掲示はなかったが、危険物積載車両はここで湾岸線を降りるか、11号線に分岐しなくてはならない。
 有明JCT 1km

 有明出口をスルーするとお次は有明JCTの予告標識。これ光るタイプに見えるな。

 この通り混んでいるので車線変更は早め早めにしていくべきである。湾岸線に限らず他の路線でもね。。。
 首都高渋滞情報掲示板はついに都心環状の全貌が示された。まぁこの先分岐しなければずっと画面の左端なんですけどね。

 写真撮影時、既に現在地が渋滞表示である。画面左上から合流してくるランプは有明入口からの合流。
 有明JCT 400m
 左:11号線 C1 銀座 レインボーブリッジ
 本線:湾岸線 空港中央 横浜 Haneda

 臨海副都心地区に突入し本線を跨ぐ道路がいっぱい登場する。
 左:11号線 C1 銀座 レインボーブリッジ
 本線:湾岸線 空港中央 横浜 Haneda

 こっちの標識は新型である。この先の渋滞表示は、湾岸線が大井まで断続渋滞、11号線・都心環状線経由3号線が渋谷から三軒茶屋まで渋滞らしい。

 有明JCT

 左:11号線 C1 銀座 レインボーブリッジ
 本線:湾岸線 空港中央 横浜 Haneda

 危険物積載車両はここで11号線に分岐しなくてはならない。ついでに、二人乗りの二輪自動車はここで11号線に行ってはならない。
 引き続き渋滞。
 お台場らしい景観。目の前の橋はテレポートブリッジ、右前の建物は台場フロンティアビル。

 お分かりだろうか。ここで左側から大きな合流がちらっと見えていることが。
 どうやら有明-大井間は渋滞頻発ポイントらしい。理由としては、羽田への交通を含むこの区間の湾岸線の利用車両の多さに加え、有明で都心方面から合流する交通が合わさり交通量が更に増大すること、加えて、この先の東京港トンネルは水底トンネルであり、必然的に下り→上り地形というサグが含まれることが挙げられる。
 東京港トンネル手前で速度制限は70km/hとなる。
 2.2km先に大井出口、その先に大井南出口。標識は部分的に標示を隠している部分があるが、この余白はC2中央環状線への分岐だろうか?

 右側に見える大きな建物はホテル日航東京。でけー。
 [003B] 大井 出口 2km
 品川 大井町

 トンネル内追突注意
 大井出口は早めに左車線へ

 水底トンネルはもちろん地上から海底の高さまで潜る必要があるのでこのように吸い込まれるような下り坂となる。東京港トンネル内は車線変更が禁止されているのでなるべく早く左へ。
 撮影者がゆりかもめをきちんと撮影してくれた。
 東京港トンネル

 危険物積載車両通行禁止。トンネル内信号がある。
 そういえば、撮影当時はガソリン積んだ車がトンネルに入っていった気がするよ。
 トンネルに入っちゃいますよー。
 東京港トンネルは沈埋トンネルであり、海底に掘った溝にケーソン(沈埋函)を沈め土で埋めるといった工法で建設された。そのため坑口はこのような長方形をしており、道路照明は路端の天井に下向きに設置されている。にしても明るい。
 大井 出口 1km

 道路はもうすぐサグ部へ到達する。なお、首都高湾岸線には全線に亘って国道357号が並走しているが、東京港トンネル部分にはこの国道は開通しておらずボトルネックとなっている(首都高を使わないならレインボーブリッジまたは東京港臨港道路を経由する必要あり)。
 この一般道トンネルは現在西行きのトンネルが貫通済み、2015年度開通予定とのことである。工法は湾岸線と違いシールド工法であるため、より深く潜り、全長も湾岸線より145m長い1470mとなる。
 サグ部を過ぎて徐々にスピードが上がってきた。カメラ性能もあり明るく写っている。
 出口が見えてきたよー。
 大井 出口500m

 なお、路面の標示は車間距離確認らしい。0mの線が確認基点にあたる。走ってる時気づかなかったぞ・・・
 トンネル出口に到達。湾岸線の東京港トンネルは全長1325m。友人氏いわくトンネルは撮るのが楽しいので枚数が多くなっちゃったーとのこと。
 [003B] 大井 出口 100m
 品川 大井町

 トンネルを出てももう少し上り坂が続く。
 [003B] 大井 出口 100m
 品川 大井町

 直進すると800m先に大井南出口がある。大井-大井南間には首都高1号羽田線都心方面へ分岐可能な大井JCTが存在したが、C2中央環状線の工事に伴い西行きからは分岐できなくなっている。
 大井南出口は600m先。前方をまたぐ橋はJR貨物線、新幹線引込線、それから都道316号の道路橋。

 「区間その2」は次の写真で終わり。続きは「区間その3(大井JCT→浮島JCT)」

 大井JCT

 左:[003A] 大井南 出口 300m

 標柱の形がJCT仕様で、左側がガードレールとなっている。かつてこの地点は大井JCTの分岐地点であり、左に分岐すると1号線都心方面へ接続が可能だった。
 しかし、大井JCTは将来的に首都高中央環状線の接続が予定される地点であり、ジャンクションの運用が変更される必要がある。それに伴い、2013年11月19日に大井JCTは湾岸線西行きからの分岐が閉鎖された(東行きからの合流は従来通り)。

 中央環状線の接続は2014年度末を予定しており、大井-大橋JCT開通に伴い中央環状線は全通する。そしてジャンクションも復活!
 しかしこの重要地点でトラックがかぶるとは・・・orz
首都高速湾岸線(西行き) レポート
→ 湾岸線西行き 区間1 → → 湾岸線西行き 区間2 → 湾岸線西行き 区間3
高谷JCT
(仮)
012千鳥町〜
008葛西
葛西JCT 006/007
新木場
辰巳JCT
東雲JCT
005 有明
有明JCT
003B 大井
大井JCT
003A 大井南
東海JCT
B16 空港中央
B14 湾岸環八
B13 浮島
川崎浮島JCT

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 最終更新:14年9月17日
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