圏央道は埼玉県を走り続ける。
 区間8では進路を東向きに、関越自動車道との結節点、鶴ヶ島JCTまでを紹介する。
圏央道 レポート
外回り 区間11 →   外回り 区間12   → 外回り 区間13
61 桶川加納 62 白岡菖蒲 70 久喜白岡JCT. 71 幸手 72 五霞 73 境古河 74 坂東 75 常総

Discription
 取材日:2017年3月18日
 練馬IC→鶴ヶ島JCT→つくばJCT→三郷JCT→首都高

 今回はTwitter上のフォロワーさんと一緒にトレース。
 3月のほんわかとした陽気の中、今年2月に開通した境古河-つくば中央、そして撮影日に開通したK7横浜北線を巡った。

Report / Section.12

 [ 70 ] 久喜白岡JCT.

 区間12。東北道との結節点を通過する!
 分岐を過ぎると、これまで100km/制限だったのが80km/h制限に変わる。電光式だとちょっと写真うつり悪いですよね・
 東北道からのランプが目の前を跨いでいく。
 合流ランプが左へ入る。圏央道外回りへのランプは他のJCTと比べてだいぶ長くみえるのだが、この理由としては東北道からのランプの合流がだいぶ幸手寄りにずれているという構造のためである。

 久喜白岡JCTは取得用地の関係か、諸々の構造が圏央道と東北道のクロスに対し南側に偏っている。
 忘れた頃に東北道からの合流がある。

 茨城区間開通にともなって確実に交通量は増えていると考える。合流車両も多いだろうから、注意が必要かもしれない。
 この辺りは外部の景色があまり見えず、道路だけの風景にも見える。
 合流後間もなく車線が減少する。

 右車線によくある左矢印が圏央道では道央道ほど手前から存在せず、予告標識もしつこくない。道産子ドライバーはその辺の感覚の違いを感じるかもしれない。
 車線減少の途中で圏央道のルート標識。
 この先 対面通行

 既に対面通行になってますね・・・
[71] 幸手 7km
[72] 五霞 11km
[常磐道] つくばJCT. 51km

 恒例の距離標識。つくばJCT.に対し番号ではなく接続道路名を表示する仕様。

 よく見ると[常磐道]表記の脇に緑色の出っ張りとマスキングがある。2017年から導入された高速道路ナンバリングだと思われるが、まだ標識には現れていない。
 追越車線 2km先

 内回り方向には久喜白岡JCTの巨大な案内標識。その裏にちょろっと追越車線予告。
 宮代町

 ここで埼玉県宮代町(みやしろまち)に突入。人口約3.4万人、東武スカイツリーラインとその乗り入れ路線で頻繁に目にする「東武動物公園駅」はこの町内に所在する。
 久喜市

 圏央道が宮代町域を通るのは1km足らずで、その後久喜市に再突入する。
 追越車線のちょっと手前から道路幅は突然4車線分になる。

 ゆるゆると両車線が離れる。

 文章で表現しにくいが、道内の暫定2車線と比べ明らかに4車線化への気力が見られる構造をしていると思う。
 追越車線区間に入る。

 道内のそれと違って追越車線区間の長さは案内されない。ただし、案内が必要なほど短くもないので気にしなくてもよい。
 幸手市に入る。

 道内の追越車線は長さ1000m前後が多いが短いもので800m程度のものもある。そうなるとアクセルベタ踏みでせいぜい2-3台が限度で、追越をかける意味がないこともたまにある。
 [ 71 ] 幸手 2km

 幸手ICの予告標識。
 これまでもそうであったが、沖積低地をぶっちぎる区間が延々と続く。幸手市域の多くは利根川沿いの低地で、その標高はせいぜい10-20mしかない。

 余談だが、この辺りで国道4号線と東武日光線を跨ぐ。
 幸手 [ 71 ] 出口 1km

 幸手 [ 71 ] 出口 500m

 標柱を見ると案内標識の隣にもう1枚標識を設置するスペースがあるようにみえてならない。他のインターチェンジで見られるような青色の標識と思われるが、わざわざ補助的に示す地名や接続道路が無いので必要なさそうなのも事実。
 「事故多発注意 安全運転を!」

 こういう電光掲示板はこの先何度か見かけている。
 幸手 [ 71 ] 出口

 ここで出口。幸手ICはr383惣新田幸手線に接続し、同県道を西へ向かえば幸手市中心部へ、南へ向かえば何度か右左折して新4号/春日部に接続する。・・・のだが、春日部方面へのアクセスについては東北道岩槻IC/圏央道五霞ICといった選択肢もあり正直優位性が薄い。
 [ 71 ] 幸手IC

 ちなみにインターチェンジ自体はダイヤモンド型の構造をした非常にシンプルかつコンパクトなつくりをしている。
 幸手IC以降も緩やかなカーブを繰り返し、道路は徐々に北を向く。
 左を向くと水田地帯の奥にアスカル幸手(幸手市民文化体育館)という施設がある。圏央道から見ると結構大きく目立つ。
 幸手IC合流。
 この先 対面通行

 幸手ICを過ぎてしばらくすると対面通行に戻る。
[72] 五霞 3km
[73] 境古河 10km
[常磐道] つくばJCT. 42km
 本線上に掲げられた距離標識。相変わらずのインターチェンジ密度・・・!
 [ 72 ] 五霞 2km

 中川 橋長360m

 ここで利根川水系の河川、中川を渡る。都内を流れるあの中川の上流域である。
 中川を渡りきると茨城県に突入する。

 茨城県五霞(ごか)町であるが、利根川本流の南岸にあるためぱっと見では埼玉県に見える。なおこの町は江戸川を挟んで千葉県野田市にも接している。
 五霞 [ 72 ] 出口 1km
 R4方面 古河

 幸手-五霞の間は圏央道でも短いインター間距離である。
 またまた例の電光掲示板。
 五霞 [ 72 ] 出口
 R4方面 古河

 五霞(ごか)ICの方面表示に古河(こが)が!!!そこまで面白くなかった・・・。

 五霞ICであるが、R4の大規模バイパス新4号に接続するためこの辺りでは特にポテンシャルの高いインターチェンジに思われる。方面表示にある古河へはR4→R354にて、R4を更に北へ向かえば小山や下野、宇都宮へ至る。小山は東北道佐野藤岡からも決して近い位置ではないため、五霞からアクセスするのも一考である。
 [ 72 ] 五霞

 そんな五霞IC、南側春日部や越谷へは常磐道や東北道があるためそこまで優位性はないが、春日部あたりまでのアクセスにも使えるかもしれない?
 五霞IC合流。
[73] 境古河 5km
[74] 坂東 15km
[常磐道] つくばJCT. 38km

 坂東は2017年2月に新規設置されたインターチェンジ。新規開通区間の気配が強くなる!
 追越車線 5km先
 利根川 橋長 1300m

 ここで日本で最大の流域面積を持つ河川利根川を渡る。

 ご存知の通り、圏央道はこの先稲敷東-神崎でもう一度利根川を渡る。
 利根川を渡ると境町に入る。
 橋の上からは悠然と流れる利根川を望むことができる。この感覚は大河川ならでは・・・。
 橋梁周辺は見ての通り風を防ぐものが何もない。防風柵が設置されるほどではないが、横風対策の参考にと吹き流しが設置されている。
 車間距離 200m先
 車間確認。この区間、暫定2車線だが交通量は多く車間は詰まっている。
 [ 73 ] 境古河 2km
 追越車線 2km先

 境古河ICの予告標識、のついでに追越車線の予告標識。いやこれ追越車線のほうが目立ちませんか。
 茨城県に入ると周囲はこれまでより明らかに「田舎っぽさ」が増す。まぁそういう風景はこの先のお楽しみでして。
 境古河 [ 73 ] 出口 1km

 1km手前予告標識。ありがたいことに対面通行が一旦終わりになる気配。
 境古河 [ 73 ] 出口 500m

 追越車線から2km走る前に追越車線が現れる嬉しい詐欺。実は出口ギリギリまで対面通行じゃないかとヒヤヒヤしていた(これもまた北海道のように・・・)。
 [ 73 ] 境古河

 境古河IC。ここまでが2015/3/29の開通。

 インター名から境町と古河市の境界付近に所在するのかも?と思ったがそんなことはない。境町に綺麗に収まっている。恐らく町名に地域性が薄く、認識しやすさを考慮して境古河というインター名になったのではなかろうか。ちなみにこのインターは未開通のR354バイパスに直結しており、古河へは先述の五霞ICの方が便利である。

 区間12はここまで。
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61 桶川加納 62 白岡菖蒲 70 久喜白岡JCT. 71 幸手 72 五霞 73 境古河 74 坂東 75 常総

Links
 圏央道 外回り区間13 [境古河→常総]
 春先の土が薫る田園地帯をのんびり通り抜ける暫定2車線区間。
 2017年2月開通、ピッカピカの圏央道!


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 最終更新:17年4月3日
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