9月半ばの都道撮影。上野原から主要道を乗継ぎ、一山二山越えて青梅までやってきた。がまだ日が暮れるまでに帰る余裕はある。というわけで、せっかくだから埼玉県まで行っちまおうという話になり、この都道を撮影することに。

データ

  • 起点:東京都青梅市上町(R411交点)
  • 終点:埼玉県飯能市東町(R299交点)
  • 延長:13.5km
     東京都9.0km、埼玉県4.5kmという情報を得たのでそれを合算した値。
  • 沿線:JR青梅駅、JR東青梅駅、岩蔵住居跡、飯能市市民会館、など。
  • 走行区間:全線(起点→終点)、14年9月12日
     


  • 目次

     東京都道・埼玉県道28号青梅飯能線 レポート第1部 [R411交点(起点)→岩蔵温泉(r44交点)]
     起点からしばらく狭い市街地を通りぬけると、穏やかな山間の主要道路となる。こんなところでも都営バスが走っている。

     東京都道・埼玉県道28号青梅飯能線 レポート第2部 [岩蔵温泉(r44交点)→R299交点(終点)]
     丘陵を越えて埼玉県入りするが、人里を離れることなくさらっと県境をまたぐ。住宅地化・工業地化の波がこの地域にも押し寄せているのを実感する。


    レポート

     東京都道28号線 起点

     奥多摩方面からR411を走行するとやがて青梅市街に入る。いよいよ本チャンの青梅市中心部というところで国道は右折し、直進するとそのままr28に入る。
     てなわけで交差点を直進。早速大型貨物が進入禁止なようで、ちょっと狭い予感。
     なんだか旧市街地らしい雰囲気。それもそのはず、ここからr63交点まで旧青梅街道と名がつく。

     画面上部の車両検知器は明らかに対向車線ではなくこちらの車線にはみ出している。この先信号交差点が連続するので、検知器で車両を検知した場合必要以上の交通が進入してくるのを防ぐため先ほどの交差点の信号を赤にするといったハイテクシステムでもあるのだろうか。
     起点からまもなく、青梅駅前交差点を通過する。ここで左折するとr196青梅停車場線。撮影はしたがめちゃくちゃ短いので紹介するか迷い中。
     右にあるいかにもレトロ、というより圧倒的レトロ力で僕らの目を引く建物は昭和レトロ商品博物館と青梅赤塚不二夫会館。どっちもGoogle変換予測で出てくるからそれなりのスポットか。

     左にある看板は「ひばり民謡の旅シリーズ べらんめぇ中乗りさん」なるもの。1961年の映画である。

     ちなみに、レトロなるものが氾濫した21世紀においてレトロ風(見た目は旧式だけどモノは現代)とガチレトロ(旧式で現役)を区別するべきだと思う。前者が多すぎる。ただ、青梅はどちらかというと後者の香りを感じる。
     しかし町並みが妙に古いんだよなぁ。道路だけは整備されてるけど。

     通過してしまっているが、r31青梅あきる野線はこの付近の住江町交差点から右に伸びる。
     車窓には軽自動車しかいない。吉川屋の奥にある数台の車は5ナンバーか4ナンバーっぽいけど。
     ここは勝沼交差点。r29立川青梅線が分岐する。奥多摩街道はここで右折。

     東京都道にはよくあることだが、r29は旧道(奥多摩街道)に対しそこそこの長さの新道(新奥多摩街道)が存在し、さらに3本の支線が存在する。トレースする気が起きない。

     一方の直進は旧青梅街道である。青梅街道は甲州街道の迂回路のようなもので、新宿-青梅-奥多摩-甲府を通るが奥多摩街道は立川から青梅しかいかない。ややこしい。
     ここでJR青梅線の踏切と信号に引っかかる。奥に小さく見える青看いわく、

     ↑新宿 43km
     ←飯能 8km

     とのこと(踏切に夢中になり撮影担当が撮りそこねてしまった模様)。
     成木街道入口

     旧青梅街道/r63青梅入間線は直進。今回レポートするr28はここで左折し成木街道と名前を変える。

     〜〜街道、〜〜通りの名前は元碁盤の目住民にとってなかなか慣れない。碁盤の目だと「x丁目の道路」「y条通り」と数字で覚えればいいし、幹線道路は国道や道道と一致していたためその路線番号を覚えれば済んだからである。
     左折して少し車を進めるとこんな感じ。緑の割合が増えて交通量も程よい感じになる。ここから小曽木街道(r53)とぶつかるまでに一山こえるので、それなりの登り坂となる。
     車道だけは改良してあって走りやすい。駐車場しか写ってないコンビニが郊外らしい。
     歩道って、通行者が減りそうなところから整備されていくよね。
     更に丘を登る。歩道との境界がガードレールだけになると、どことなく前時代的で良い。
     先ほどの画像の位置から少し走ると峠で、この画像の位置では下り坂になる。郊外にありがちないわゆる丘の上の住宅街が左手(青梅市根ヶ布)にある。この道路はそれなりに歴史があるので住宅地の入り口以外はふつーの古臭い主要道といった印象。

     左の標識。この杖のつき方は老人ではなく盲人である。右奥の道路を上がった先に特別養護盲老人ホームがあるため、注意喚起といったところか。
     坂を下ると更に緑が濃くなる。奥に見える青看はr53青梅秩父線との交点の案内標識だ。
     黒沢二丁目

     r53青梅秩父線との交点。成木街道/r53は直進(左奥に伸びる道)。直進するとまた一山越えて隣の集落へ、その集落もスルーすると秩父方面までひたすら山道となる。
     左折するとr28の起点付近まで裏道として戻る。小曽木街道/r28は右折。
     小曽木街道に入ると、どことなく落ち着くのどかな風景を走る。ただ、左側にあるイチョウガード(イチョウの文様があしらわれた?緑色の柵)、これが東京都道であることをあまりにも強く主張している。
     こういうところは軽トラが似合う。車線は広めで走りやすい。
     「お習字」なんだこりゃ。習字教室かな?

     なぜかこの辺りは制限速度が30km/hと非常に遅い。おそらく、この先に青梅市立第七小学校という小学校があるためだろう。
     ここは小曽木三丁目らしい。左に見える建物が例の小学校。

     青梅市は御岳山などの例外を除いてほとんどの地域で「〜〜x丁目」という住所表記がなされるため、どれだけ田舎臭くなっても見た目は市街地と同じような地名がつく。うーん、、、個人的には好きじゃない。
     レポートの最初の方でも写り込んでいたのでお察しの方もいらっしゃるだろうが、この地域を走るバスは都バスである。都バスの運行区域は山手線内を中心とした23区内が主体だが、多摩地域に唯一青梅支所がある。撮影地点を走る路線は梅74と思われる。
     都道194号成木河辺線との交差点が近づく。

     お察しの方もいらっしゃるだろうが、この路線は河辺という地名がつきながら、r28から南向き(河辺方向)に伸びる部分が地図上では存在しない。先ほどの「お習字」〜「第七小学校」の間から分岐する細道が実はr194で(つまり撮影地点は重複区間内)、峠を越えゴルフ場の中(交通不能区間を通過し、青梅市街方面に抜けるといういかにもやばそうなルート取りをしてるらしい。
     r194交点。
     小曽木から成木に向かうr194は至極まっとうな道路である。先ほど触れた、小曽木〜河辺方面に至る狭隘/交通不能区間の探索はかの有名なサイト「山さ行がねが」(byヨッキれんさん)にてレポートされている。

     「山さ行がねが」内のr194成木河辺線のレポートはこちら
     左に見えるのはJA西東京小曽木支店。なんだろう。安心感。
     奥に青い標識が見えるね。しかし交通量が適度に少なくて良い。楽しい。
     直進:r28 飯能
     右折:r44/岩蔵街道 瑞穂

     岩蔵街道/r44瑞穂富岡線との交点が近づく。瑞穂方面はここで右折。
     新岩蔵大橋交差点。この交差点の所在地は青梅市小曽木である。何を言いたいかというと・・・、r44の交点は実はもう1つある。この交差点は後から出来たバイパスとの交点である。
     直進:r28 飯能
     右折:r44 岩蔵温泉

     r44との2回めの交点が近づく。

     右折の方面表記に岩蔵温泉とあるが、それはこのすぐ近くの冷泉沸かし湯の"温泉"であって、温泉を通過すると先ほど分岐したバイパスと合流し瑞穂方面へ向かう。
     r44交点

     ここで右折するともともとのr44瑞穂富岡線。なお、起点の瑞穂(箱根ケ崎駅の近くといったほうがわかりやすいか)に向かう途中に圏央道青梅ICがあり、圏央道に接続する。

     r28青梅飯能線レポート第1部はここまで。続きは第2部。
    感想
     時間があったので飯能まで行っちゃえという、言ってしまえばおまけ取材的な都道であった・・・。とはいえ、かの都道194号がこんな地域を走っていることがわかったり、青梅にも走っていると噂に聞いた都バスを見かけたりとそれなりに楽しかった。

     次の第2部では都道府県境を跨いでみます。

    関連
     道路レポート 都道194号 成木河辺線
     廃道・旧道関連では言わずと知れたヨッキれんさん「山さ行がねが」より、この道路から南に分岐するr194のレポートです。

     東京都道28号青梅飯能線 レポート第2部
     道中で埼玉県に入り、飯能市街へ。沿線には旧道トンネルがあったり、いかにもな新興住宅地があったり。


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    最終更新日:14年11月16日 inserted by FC2 system