路線: | 北海道道966号十勝岳温泉美瑛線 | |
起点: | 空知郡上富良野町国有無番地(十勝岳温泉) | |
終点: | 上川郡美瑛町扇町(R237交点) | |
延長: | 総延長32,993m 実延長30,254m | |
沿線: | 十勝岳温泉、吹上温泉、望岳台、白金温泉、青い池、美瑛町中心部、他 | |
走行: | 単独区間全線(起点側→終点) 2017年7月8日撮影 |
北海道道966号十勝岳温泉美瑛線 第1部 [単独区間起点(r291交点)→ 望岳台]
北海道道966号十勝岳温泉美瑛線 第2部 [望岳台 → 白金温泉街]
北海道道966号十勝岳温泉美瑛線 第3部 [白金温泉街 → 美瑛町美沢(r824交点)]
北海道道966号十勝岳温泉美瑛線 第4部 [r824交点 → 終点(R237交点)] |
道道966号終点 直進:r291 十勝岳温泉 左折:r966 美瑛 白金温泉 r291吹上上富良野線の起点、十勝岳温泉より少し下に降りたところにr966の起点がある。望岳台、吹上温泉はこちらから。 |
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左折するとセンターラインのない道。バス停らしき小屋が目につく。 ちなみにr966の起点は十勝岳温泉の行き止まり地点。r291の起点と同じ場所であり、そこから現在のr291交点まで重複している。 |
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美瑛 30km 白金温泉 10km ここから美瑛までは30km。r966は美瑛市街地と十勝岳温泉を結ぶ最短経路であるが、冬季はr291を降りて上富良野町市街地をかすめる経路(約34km)が最短となる。 |
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r291の急勾配から一転、r966に入ると比較的傾斜は穏やかとなる。 地図で見ればわかるが、ここから吹上温泉までは標高1000mの等高線に沿うような形で十勝岳の裾野を辿っているのである。 |
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十勝岳山麓の急斜面に沿っていることもあり左側は時折視界が開ける。道路は2車線、とても快適だ。 | |
・・・と、なぜか2車線化されているのに待避所が現れることもある。 | |
撮影当日は見事に晴れを引き当てたのだが、初夏の北海道は晴れさえすれば最高である。 | |
十勝岳・美瑛岳を遠望するストレートに入ると、道路は再びセンターラインを失う。 | |
ここからしばらく1.5車線区間が続くが、普通車同士なら難なくすれ違いできる幅があり、そこまで走りにくいということもない。 | |
吹上温泉へのアクセスを示す立て看板が立っている。 「吹上露天の湯」といういわゆる野湯はすぐ先左側の駐車場へ、立派な温泉保養施設「白銀荘」はもう少し先、右側。 | |
左に見える駐車場(バイクが停まっている)が吹上温泉露天風呂への入口となる。 天然林の中に湧き出すかけ流しの温泉は、これぞ露天風呂という露天レベルの高さ。かつて「北の国から」の撮影にも利用されたことは今でも言及されることが多い。 |
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2kmポスト。 r966もまた基本的にキロポストを置いてくれている道道である。単独区間全長は30kmなので、美瑛までの距離を逆算しやすいのも良い。 |
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先程より更に視界がひらけ、十勝岳と美瑛岳を始めとする雄大な山々が目一杯に迫る。 先述の「白銀荘」はこの先に見える交差点で右折。 |
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白銀荘を通過すると、「白銀ゲート」というゲートが設置されている。 ここから望岳台まで、冬期通行止め区間となる。 |
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冬期通行止め区間に入っても道路整備のレベルはそこまで落ちない。対向車とのすれ違いは若干きつくなるが、それでもかなり走りやすいレベルだと思う。 | |
北海道らしい原生林の中を突き抜ける。 | |
こんな道路幅だが待避所も設置されており、至れり尽くせりである。 とはいえ、白金〜十勝岳温泉を周遊する観光ルートの1つとしても重要な道である。バスこそ通過することは稀だが、待避所を利用するシチュエーションは決して少なくないだろう。 |
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またまた待避所。 構図が似ているが同じ場所の写真ではない。 |
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待避所エリアを過ぎた頃、またまた景色が開ける。 ちなみに吹上温泉入口の標高は約1010m。この写真の位置では標高910m。先程の待避所地帯はじつは相当な急勾配区間でもある。 |
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徐々に道路の周りから高木がなくなっていく。 | |
景色はどんどん開けていく。 | |
富良野川を渡る橋梁のあたりで、視界は一気に開け、目の前には低木林と広大な岩場が広がる。荒涼とした火山の風景と、その中をひた走る道路。高山路線でしか味わえない特別な道路風景である。 富良野川は地図で見ると十勝岳山頂の真西に端を発し、標高700m付近まで北西に向かってほぼ一直線に深い谷を削り取る形で流れる川である。 |
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富良野川に沿った浅くて広い谷地を抜けると、目の前にいかにも火山噴火でできましたというような大きな壁が現れる。 十勝岳は今でも噴煙を上げる活発な火山であるが、大正15年、噴火により発生した大規模な火山泥流が富良野川に沿って一気に谷を流れ、麓の上富良野町市街地を襲った。この付近だけ植生遷移が進んでいないのは、こうした火山活動によるものだろう。 |
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壁にそって登ると、十勝岳を背にするので景色はまた変わる。 この地点では、西日となる午後の時間帯に写真とは逆の方向を向くと雄大な十勝岳山麓とその裾野を行くr966の勇姿をきれいに捉えることができる。 |
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壁を登りきったところで道路はきちんと整備された2車線路となる。 これ以降、美瑛市街まで狭隘区間はない。 |
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望岳台に向け、道路は緩やかな線形を取る。 前方奥に見えるひときわ高い山々は旭岳とその周辺の山々、大雪山系である。 |
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望岳橋 渡るのは望岳台のすぐ南脇を流れる富良野川の支流河川。 |
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望岳橋を渡ると、美瑛町に入る。 カントリーサインは簡易仕様だが、ここは冬期通行止区間と考えるとやむなし。 |
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直進:r966 美瑛市街 白金温泉 右折:望岳台 望岳台への入り口が近づく。交差点はカーブの途中、スピードには気をつけよう。 |
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望岳台入口。 望岳台ゲートなるゲートをくぐると、入口道路との交差点。寄り道は第2部へ取っておいて、第1部はここまで。 |
Impressions
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r966はr478京極倶知安線と同じぐらい、いやむしろそれ以上に観光ルートとして優秀な道道である。 とりあえず第1部では十勝岳温泉の麓から山岳区間、道中には十勝岳の恵みを肌で感じる立ち寄り湯吹上温泉と、学生の研修の舞台となることも多い景勝地、望岳台。 スポット同士を結ぶ山岳区間も1.5車線区間がメインでありながら線形がきつすぎるわけでもなく、もちろん鬱蒼とした森林なわけでもなく、撮影日のような初夏に走るとこの上なく気持ちいい。最高の道道エクスペリエンスを満喫できる区間だと思っている・・・晴れていれば。 あまり多く語っても書いている自分が空回りするような気がするので、講評はこの辺で。 |
Links
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北海道道966号十勝岳温泉美瑛線 第2部 [望岳台 → 白金温泉] 十勝岳を眼前に望む望岳台に立ち寄る。 その後は美瑛岳の麓、白金温泉に向かって広大な樹海の中を一気に下る。 都道府県道レポート一覧へ戻る 蒼の街道トップページへ戻る 最終更新日:17年12月18日 |