網走と屈斜路湖方面を結ぶr102網走川湯線。
 第4部は大空町内を北上し続け、畑作と酪農のまち東藻琴の中心部へ。
Index

 北海道道102号網走川湯線 第1部 [終点(R391交点)→ 藻琴山展望駐車公園]
 屈斜路湖に程近い低地から湖を望む展望台まで登る登る。

 北海道道102号網走川湯線 第2部 [藻琴山展望駐車公園→ ハイランド小清水725]
 藻琴山展望駐車公園から小清水峠頂上までは好景観区間。
 撮影時には道道よりも更に高いところにあるレストハウスまで寄ってみたのでそちらも紹介しよう。

 北海道道102号網走川湯線 第3部 [ハイランド小清水入口→ 大空町東藻琴山園(r995交点)]
 藻琴山の裾野に広がる広大な森林を走る。とにかく下り坂。

 北海道道102号網走川湯線 第4部 [r995交点→ 大空町東藻琴北2区(R334交点)]
 かの有名な芝桜公園がこの区間にある。r102の唯一の通過市街地、旧東藻琴村まで走る。

 北海道道102号網走川湯線 第5部 [R334交点→ 起点(R244交点)]
 東藻琴-起点藻琴駅までは北海道らしい風景が広がる。眺望はまぁまぁだが、線形が良く気持ちいい。

Report 4/5
 r995交点

 r995東藻琴豊富線がここで左に分岐する。さぁ、第4部を始めよう。
 山園橋

 山園というのはこの辺りの地名である。1965年まで存在した東藻琴村営軌道の本線はこの辺りに終点があったようだ。山園以南の道路が道道認定されたのが1969年、山園以北は1954年であった。
 当地の標高は約160m。ここまで来ると流石に遠くの景色は見えない。
 ちなみにこの辺りからは道道に歩道が設置されている。交通量も徐々に増え、主要道道らしい雰囲気となる。

 画面奥に見える斜面は、芝桜公園のそれである。開花シーズンになるとあの斜面全体が芝桜のピンク色となる。2015年の開花記録によると5月のGWに見頃を迎え、6月初旬まで花が続いたとのことである。ソメイヨシノやエゾヤマザクラよりずっと長く満開期のピンクの鮮やかさも素晴らしいので、一度くらいは見に行ってもいいかもしれない。
 芝桜公園

 ここで右に曲がると芝桜公園の駐車場がある。芝桜公園にはオートキャンプ場、バンガローに加え日帰り温泉、足湯、ゴーカートなどの観光施設が整っているがいずれも勿論夏期営業のみで、施設が綺麗だが利用料は周辺と比べて安くはない。特にキャンプ場の営業期間は7-8月と超短いあたり、いかがなものか。
 公園施設と駐車場が見える。左側のスペースも繁忙期には駐車場になるらしい。
 芝桜橋にて川を渡る。
 シーズン外の芝桜公園を離れる。山園以降はr102の標識を頻繁に見かけるようになる。
 周囲の景色は酪農/畑作地帯に。
 末広地区に入る。こういう地名標識が突然現れるの、いいよね。
 変わり映えの無い景色が続く。道路は快適だが、谷がそこまで開けていないので、あんまり広々としていない。
 ここで藻琴川を渡る。

 水源を藻琴山、河口を藻琴湖とするこの二級河川。ここからオホーツク海に注ぐまでずっとr102と並走している。

 なお、藻琴川はヤマメやアメマスといった魚がよく釣れるらしい。
 直進:R334方面
 道なり右:r102 網走 R244方面

 東藻琴の市街地を手前に道道は右に逸れる。R334経由で美幌方面へ抜ける、あるいは先ほど紹介した乳酪館に立ち寄るには直進方向の道路に曲がるとよい。
 交差点の様子。カーブに傾斜がついており道道を通過する車にとって非常に走りやすい線形なのだが、左の脇道から入ってくる車にはくれぐれも注意を。
 前方に市街地を見ながら更に進む。

 道路右側の畑にあるコンテナ状のもの(ブルーシートが掛かっている)は、玉ねぎが入っている。収穫した玉ねぎはあのようにして畑の上で乾燥させ、保存or出荷する。撮影当時は収穫期の晴れ間とあって我々は北見周辺であのコンテナを嫌というほど目の当たりにした。
 東藻琴 1km
 美幌 20km
 小清水 22km

 村域内なのに「市街」と付かない、道道と無関係な行き先、標識の小ささ・・・、これは大空町or東藻琴村設置なのか?
 玉ねぎの乾燥風景を脇に東藻琴市街へ。てかまだ市街入らないのか・・・

 あの玉ねぎは10月いっぱいまで晴れの日の度に外に出し、乾燥させるという。コンテナのサイズは恐らく標準化されたもので玉ねぎ満載すると約1.2tとのこと。

 小売されている玉ねぎはサイズにも寄るが10kgで30-50個くらいになるので1.2tとなると4000-6000個ほど入っている計算になる。それが幾つも畑に置いてあるのである。
 道なり左:r102 網走 R244方面

 ようやく建物に囲まれる。r102は道なりなので案内標識は不要にも思えるが、これが冬だとありがたいのかもしれない。
 東藻琴市街に入った。
 画面奥に青い看板がある。

 大空町東藻琴総合支所、大空町東藻琴農村環境改善センター、大空消防署東藻琴出張所、大空町東藻琴診療所・・・、と左側に施設が集中している。

 これらは東藻琴村時代の村役場などなどであったが、2006年3月の女満別町-東藻琴村の対等合併により現在の名称になった。合併市町村ではどこにでもある長い名前なのだが、ぱっと見で読みにくいのでどうにかならんものか。
 R334交点

 左折:R334 美幌
 直進:r102 網走 藻琴
 右折:R334 斜里 小清水

 R334-r102の交点。東藻琴の主要交差点である。案内表示について特に付け足す話題もないので、第4部はここで終わり。次回、第5部、起点の藻琴駅前まで一気に走ります。
Impressions
 第4部区間で何より目立つのは例の芝桜公園だろう。

 東藻琴の芝桜公園は道内メディアでは季節になるとよく取り上げられるスポットの1つであり、ホクレンのガソリンスタンドで配られる観光地案内付きの地図にもばっちり掲載されている。また、「東藻琴」でGoogle検索すると上位5件が芝桜、芝桜、Wikipedia、芝桜、芝桜という順番で結果が出る(2015/12/7)。

 要するに東藻琴にとってそれだけ存在感のある観光地でありイベントである。ただ、桜より開花期が長いとはいえども芝桜で人が来るのはせいぜい1ヶ月も無いぐらい、その後夏の観光時期に温泉やキャンプ場は稼働するが、撮影した9月後半の時点ではそれも店じまい寸前の様子となり、10月から芝桜公園は再び半年間の眠りに付く。公園は確かに立派だが、稼働時期を考えるともうちょっと最適化できないものかと思った。

 乳酪館は私自身一度も立ち寄ったことがないが、そもそもチーズが東藻琴の名産であると知ってもいなかったので、こちらは施設自体の価値の割には人が来てないんじゃないかと思ってしまう。

 ちなみに乳酪館で作っているチーズ製品の一部は同じ大空町内の女満別の道の駅でも買える。市町村合併により名前の変わったor吸収された町村は自治体名が無い以上新たな産物のPRが難しくなる一方(新自治体名に合わせれば別の話)、自治体内の物販施設が(合併で)増えるというメリットもある。東藻琴のチーズはきっと美味しいので、積極的に売れるようになってほしいと思う。

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 北海道道102号網走川湯線 第3部 [ハイランド小清水入口→ 大空町東藻琴山園(r995交点)]
 藻琴山の裾野に広がる広大な森林を走る。とにかく下り坂

 北海道道102号網走川湯線 第5部 [R334交点→ 起点(R244交点)]
 東藻琴-起点藻琴駅までは北海道らしい風景が広がる。眺望はまぁまぁだが、線形が良く気持ちいい。

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最終更新日:15年12月7日
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