青春18きっぷで行く冬の停車場線旅。行き先を色々考えた結果がここ伊東線。そろそろお昼ごはんが食べたくなってきたこの頃、やってきたのは超オーシャンビュー超勾配の楽しい停車場線。 |
データ
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Wikipediaには途中2車線路と駅へ向かう道路の交点が起点とされているが、他のソースを見る限り駅前まで県道だと考えるのが妥当だろう。 |
レポート
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伊豆の海は青く美しい。東京ではもう終わってしまった紅葉もまだ残っている。さぁ、海岸沿いの国道からレポートを始めよう。 | |
県道105号終点直進:R135 下田 伊東右折:r105 伊豆多賀駅は右折。網代停車場線の時と同様、R135交点が終点となる。国道だけにちゃんとした案内標識も設置されている。 |
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交差点の様子。向かって正面の道がr105であり、左に見える山の中腹に伊豆多賀駅がある。 例のごとく、r105は途中まで国道旧道区間を含む。 |
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交差点の脇に「そとば」標識を発見。一般県道の案内標識が比較的充実している静岡県であるが、r105については路線番号のある標識はここだけ。 | |
県道の前半はバスも通るギリギリ2車線路だが・・・、歩道がなく狭い。 | |
旧国道区間をとことこ歩いて行く。上多賀の集落内道路にもなっているので、交通量はそこそこあるし僕らのように道端を歩く人もいる。 | |
それにしても天気が良い。空気は乾燥しているけど、見事な冬晴れに恵まれました。 | |
上多賀バス停前。コンビニやガソリンスタンドもあり、いかにも旧国道沿い集落のような場所で、県道は伊豆多賀駅方面つまり左へ曲がる。 この構図、網代のr107にも似てる。 | |
この県道は左折してからが楽しい。 待ち受けているのは、この生活感と、写真からではわかりにくいかもしれないが、とどまるところを知らない上り勾配である。 | |
石垣をよーく見てください。登ってますよー。 ちなみに駅から海岸へは県道経由より、途中で分岐する軽トラサイズの細径を通ったほうが早い。 | |
ここでぐるっと回りながら急勾配。見た感じ10%はありそう。だが、カーブでうねっているので内側に入るともっときつい。 道路奥に見える掠れた「横断歩道予告」がなお一層生活感を引き立てる。 |
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この先に海岸方面へ向かう別の道との丁字路があるのだが、ご丁寧に横断歩道がある。勾配とカーブがきついがゆえに横断歩行者への注意を促すためといったところか。 | |
上り勾配が自重しない。 県道っぽいものは何一つないけど、左側にちっちゃい歩道が付いているあたり、ちゃんと静岡県管理なのかなぁと。 |
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ここで後ろを振り返るとこんな景色。700mも歩いていないのにこの高さ、わかるだろうか。 日本には山が一気に海に落ち込むような急峻な海岸と、そこにへばりつく集落はたくさんある。私は海とも山とも関わりの薄い人生を過ごしてきた故結構凶悪に感じたが、この道路はゆるい坂だと感じる読者様もいらっしゃるのかも・・・ |
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県道105号起点道路の管理者が変わるタイミングを示す証拠はいくつかあるが、ここでは手前に写っている規制区間終了の標識が静岡県管理の終端を表すものと考えておく。熱心に隅々探したわけではないのだが、正式に起点を示すブツは無いと考えられる。 |
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駅前広場は意外に広く、商店、駐輪(原付が多い)場、駐車場ときちんと完備されている上に、夏場はおそらく木々が茂って快適な場所ではないかと思う。ここで右側に向かうと相模灘の青い海が見える。 | |
JR伊豆多賀駅駅前広場の奥から階段で登った上に駅舎。高齢化の進むご時世、非常に足腰に優しくない駅である。駅前まで乗り付ける公共交通機関もないので、足腰の悪い人が海岸部の集落から歩いて行くのは結構辛いと思われる。実際、先ほどの旧国道区間を通るバスは一つ隣の網代駅まで向かうため、この地域の住民でも網代駅を利用する方が少なからずいる様子である。 |
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最後に、伊豆多賀の駅名票。足腰を少し休ませつつ、上り列車を待つ待合室から望遠で。 ここの駅名票は、照明内蔵で都内でよく見るものと変わらないのだが、なぜか書体が古くそれはそれで良いかなと。 |
感想
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停車場線というのは、駅から国道までの一本道であることが多く、終点と起点が見渡せる路線のほうが多数派である。 伊豆多賀駅はそうではない。駅の標高(ホームで100m,駅前だと90mくらい?)ゆえ、幅員は普通でもえらく勾配のきつい、そして同じ理由で線形も曲がっている。探索らしさを感じる最小限の要素が揃っている楽しい停車場線といってもいいだろう。 本文中で何度か触れた網代停車場線とは共通点もあるが雰囲気としては結構違うので、余裕があればご比較くださいませ。 |
関連
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特になし。 都道府県道レポート一覧へ戻る 蒼の街道トップページへ戻る 最終更新日:15年3月21日 |