東京都心から北に向かう交通の要地であり、近郊都市としての特色も強いさいたま市。
 さいたま市を南北に縦貫し、「第二産業道路」と呼ばれる埼玉県道のファーストナンバー、県道さいたま川口線を紹介する。
Information
路線: 埼玉県道1号 さいたま川口線
起点:さいたま市見沼区大和田町1丁目(r2,r5交点)
終点:川口市大字道合(R293,r34交点)
延長:14.179km(総延長)
沿線:大宮公園 首都高速さいたま見沼ランプ さいたま市緑区役所 外環道川口中央IC (支線)JR与野駅 など
走行:全線(起点→終点) 2015年10月4日撮影
Index

 埼玉県道1号さいたま川口線 第1部 [起点(r2,5交点)→ 中尾陸橋下(R463交点)]
 さいたま市見沼区エリアから市内を南へ。途中、首都高S2号線の末端、さいたま見沼ランプを抱える。

 埼玉県道1号さいたま川口線 第2部 [中尾陸橋下→ 終点(R298,r34交点)]
 さいたま市内を抜け、川口市内へ。
 支線と何度か交差しながら東京外環道の真下まで。

 埼玉県道1号さいたま川口線 第3部 [支線(上木崎四丁目→大字円正寺)]
 本線から与野方面に逸れた浦和区上木崎を起点とし、本線と絡み合いながら南区円正寺を終点とする。
 どうやら都市型の険道っぽいようだが、支線は未探索である。

Report 1/2

 県道1号線起点

 大宮公園方面から走ってきた時の交差点の様子。せっかくの1号線なのに案内標識がない、ということで対向車線から撮り直すことに。

 県道1号線起点

 左折:r1 首都高速 川口
 直進:r2 川越
 右折:r5 上尾

 若干逆光になって見にくいが、左折は1号線(さいたま川口線)、直進は2号線(さいたま春日部線)、右折が5号線(さいたま芭蕉線)と三方とも1桁県道が分岐している。1桁県道がここまで集約するのは全国的にも珍しいかもしれない。
 左折してr1のトレース開始。

 川口 とだけ書かれた作りかけの距離標識のようなものが待ち受ける。いや確かに川口に向かうのはわかるんだけどさ。
 「 1 」とデカデカと書かれた県道標識が我々を歓迎してくれた。

 埼玉県の県道標識は「主要地方道では」きちんと整備されている。六角形の下に薄緑色の補助標識、そして現在地の地名表示がセットになっているのが特徴。
 道路は見ての通り首都圏らしい感じの4車線路だが、中央分離帯があるのが救いか。

 これからしばらくの間小規模-中規模のロードサイド型店舗がこれでもかと並んでいる。
 そんな埼玉県道1号線は圏内を縦貫するR17とR468と平行に走り、国道空白地帯の幹線道路としての役割を果たしている。市街地としては新し目なのかどうなのか、県道の密度が低いようで、この先さいたま見沼ICを過ぎるまで他の県道はと交差しない。
 ロードサイド店が並ぶ。
 この先県道交差点が2連続でやってくる。

 r214新方須賀さいたま線が右からやってきた後、すこし重複して左側へ抜ける。

 左折:r214 越谷
 直進:r1 草加 川口 [首都高]
 右折:大宮駅
 交差点の様子は撮りそこねてしまった・・・。
 先ほどの案内標識の奥側の交差点、r214が越谷方面に分岐する南中野(南)交差点で右折すると大宮駅の真ん前にアクセス可能。左折すると浦和美園のあたりを経て越谷方面へ抜けられる。2車線路であるがそこそこ利便性がよく、交通量は多い。
 
 街路樹が青々と茂るどこにでもありそうな幹線道路。
 r214から離れるにつれ徐々に道路から店舗の気配がなくなり、ひたすら通過する感じになってくる。
 「下り坂」の道路標示。この先、台地から芝川沿いの谷に降りる。
 
  [入口 S205] さいたま見沼
 都心環状方面

 戸田 14km
 東池袋 29km
 銀座 40km

 下り坂の途中で首都高速さいたま見沼入口が近づく。2016年現在首都高埼玉線の中でも最末端に位置するこのランプだが、東京都心銀座までは40kmである。意外と近いような気がするが。

 
 芝川のあたりを通過するが、この辺りは周囲には水田が広がっている。

 見沼田んぼと呼ばれるこの緑地帯は縄文時代まで東京湾と繋がる海であったとされ、江戸時代18世紀にかけて1,000ha以上の広大な田んぼとなった。その後見沼は東京都心から30km圏にありながら急速な都市化・開発を免れ、1965年埼玉県によって「見沼田圃農地転用方針」が制定されて以降、ほぼ原型の姿を保っている。
 首都高はこの信号交差点で右折。

 交差点直前に大きな案内標識は無く正直言ってあまり目立たないのでスルーしないよう注意。
 ここで芝川を渡る。
 左折:r65 岩槻
 直進:r1 草加 川口
 右折:r65 北浦和駅

 r65さいたま幸手線との交点。大雑把に言えば中山道と日光街道を結ぶような走り方をする道路。2005年の岩槻市編入の際にr64さいたま岩槻線とr65岩槻幸手線を一本にまとめたものである。
 r65交点。

 ところで右折するとJR北浦和駅東口前に出るのだが、ちょうどその延長線上には浦和と所沢を結ぶR463が存在する。道路は線路で分断されており、直接接続できるようになったらいいなと地図を見てふと思う。
 山崎市民の窓口

 区役所支所のようなものかな?
 道路は直線なのだが中央分離帯に1本の大きな街路樹が出現する。

 これはケヤキだろうか?中央分離帯に保存樹木や歴史建造物がドカンと現れるのっていいですよね。
 ケヤキを通り過ぎると何とも無い幹線道路風景。
 この辺りでr1支線がこの第二産業道路に交差する。県道オーラなさそうですよね、うん、わかります。
 第二産業 川口市 きし川中前

 確か、「混雑」的な情報掲示だった気がする。

 ここまでノータッチだったが、埼玉r1はR4と並走してさいたま市内を南北に縦貫する第二産業道路を構成する。
 またまたr1の大きな標識。いい六角形だ。
 左折:岩槻
 直進:鳩ヶ谷 川口
 右折:北浦和駅

 ローマ字の無い少し古風な案内標識。
 交差点はまぁまぁ立派で、北浦和から岩槻まで抜けられる道の割には手狭な2車線路っぽい。埼玉の道路事情はあまり良くない。
 川口 10km
 鳩ヶ谷 8km
 左折:岩槻
 直進:r1 越谷 川口
 右折:r1 

 r1支線との2回目の交差点。実は左折もr1支線だったりする。
 交差点の様子。右折レーンがありがたい。
 この辺りからまた店舗が目立つ、浦和エリア。街路樹が綺麗に刈り込まれていたり、舗装が綺麗だったりとこれまでより快適な雰囲気。
 200m先交差点

 左折:R463 越谷 [東北道]
 直進:r1 川口 [外環]
 右折:所沢

 新見沼大橋有料道路は左折。案内標識内の[東北道]のフォントはゴナっぽい。
 左折:R463 越谷 [東北道]
 直進:r1 川口 [外環]
 右折:所沢

 R463越谷浦和バイパスとの交点。さいたま市内を東西に貫くなんかもう数少ない4車線路。左折すると北東方向に走り、新見沼大橋有料道路で芝川を渡り、東北道浦和IC-浦和美園駅-さいたまスタジアム付近を通過して越谷でR4にぶつかる。

 右折すると浦和-北浦和間でJR東北本線をくぐり、浦和エリア中心部へ向かう。所沢へのアクセス性はあまり良くない。
Impressions
 「蒼の街道」初めての県道1号線。北海道の1桁路線はこれまできちんと撮影出来てなかったんですよね。

 これまで埼玉県内をこんな風にドライブした経験は少なかった。実際に走ってみて、また、r1への接続道路などなどを調べていて思ったのは、「さいたま市内の道路事情も悪い」ということである。

 市内を縦貫・横断する4車線路が少なく特に東北本線を境に道路網が分断されている印象を抱いた。そんな中でr1は貴重な幹線道路であり日曜と言えど交通量は多いな、と思った。

 首都圏の道路事情っていつ見てもなんだかもどかしい・・・。

 次回第2部ではr1は進路を東寄りに変え川口へ向かう。これといった変化はあまりありませんがお暇ならどうぞ。  

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 埼玉県道1号さいたま川口線 第2部 [中尾陸橋下→ 終点(R298,r34交点)]
 さいたま市内を抜け、川口市内へ。
 支線と何度か交差しながら東京外環道の真下まで。


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最終更新日:16年6月8日
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