1987年に廃線となった旧羽幌線の廃駅停車場線Part2。
 風力発電で知られる町苫前の中心駅であったが、時代とともに駅跡の影は薄れている。
Information
路線: 北海道道582号 苫前停車場線
起点:苫前町字苫前(旧羽幌線 苫前駅跡)
終点:苫前町字苫前(R232交点)
延長:550m(実延長)
沿線:苫前町郷土資料館、苫前町役場 など
走行:全線(終点→起点) 2015年6月21日撮影
Report 1/1

 道道582号終点

 R232からの交差点の様子はすみません、撮りそこねました。

 苫前郵便局や町役場が立ち並ぶ中心部から550mの道道トレース、開始。
 というわけで左折後の風景。港側でもなく、公的機関が集積しているわけでもないが、右奥に苫前小学校の建物が見える。

 このアングルからは見えないが、画面右側に点在するデザイン柱は、その1つ1つにr582の道道標識ステッカーが貼り付けられている。反対車線から見ると結構主張が強い。
 ここで別の町道に突き当たる。

 停車場線には珍しく、国道から離れた後一度交差点で折れ曲がる。r582は左折だ。
 左折すると右側に苫前町郷土資料館が現れる。
 苫前町郷土資料館

 風格ある建物だが、建物の詳細については調べられず。
 苫前といえば日本最悪級の獣害として知られる三毛別羆事件が有名である。現場の三毛別は苫前市街から離れているが、この資料館もヒグマの展示が豊富である。入館料大人300円(町外)と聞いてUターンしてしまった。
 r582はもう一度曲がる。線が途切れる交差点、ここで右折。
 右に曲がると道路はカーブする。画面奥にある元商店か、古びた建物と自販機がささやかな駅前らしさを添える。

 道道582号起点

 道路は途切れず画面奥まで続くが、この画面のどこか(警戒標識のあるあたり)でr582は起点となる。
 起点を振り返る。道路の左右にある民家のあたりが、駅敷地の境目だったのだろうか。

 ちなみに、画面中ほどの茶色い街灯は北海道管理のものであった。道道の起点は40km制限標識のあたり?
 廃駅跡に訪れた時にやることといえば、旧線路敷の場所を推定することである。

 見た感じ、この不自然な舗装の切れ目が旧線路敷と思われる。Wikipediaに掲載されている航空写真を見る限り、かつての駅前通の突き当りに駅舎があったはずなので、ここが線路敷で、左側に駅舎のあった敷地(農業倉庫も奥に見える)、元々の道道起点は画面外だいぶ左側、といった具合だろう。
Impressions
 苫前停車場線は廃駅停車場線の中では入り組んだ形状をしているが、旧国道などが取り入れられているわけでもなさそうという点でちょっと特殊だ。
 うーん、経緯が気になる。

 当の旧苫前駅についてはあのとおり駅跡は判然としない。おそらくは駅舎跡地を道路が突っ切っているせいだろう。こうなると町内の道路交通としては便利ではあるが、ターミナルとして利用されるわけでもなく記念碑があるわけでもないというのは寂しい物がある。

 ところで、郷土資料館には行かなかったんですよね。今度苫前を訪れる機会があれば300円で見てみようかな? 

Links
 北海道道393号遠別停車場線
 遠別町中心部にある超短い道道。実延長42mは道路調書上では最短!


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最終更新日:16年3月29日
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