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 取材日:2018年10月21日
 東北自動車道 郡山南IC→福島JCT.→東北自動車道 南陽高畠IC

 10月後半にしては暑いぐらいの秋晴れの下、Twitterのフォロワー様と同行するオフ会を行い撮影。
 たかな様、片喰様、本当にありがとうございました!

Report

 [21-1]福島JCT. 2km

 東北道を川口から北に走り続けること250km余り。東北中央道の「第二ステージ」ともいえる福島県→山形県の県境越え区間が迫る。

Link: 東北道 区間15
二本松IC → 福島JCT

 [21-1]福島JCT. 1km
 左へ:[東北中央道] 米沢
 本線:[東北道] 仙台 青森

 東北中央道側の案内は米沢と直近の福島大笹生ICのみ。東北道側の案内はここで400km以上先の青森の文字を見られるのはすごいですよね。

 情報表示。東北道側と東北中央道側で板の形式が全然違う。

 東北中央自動車道は色数も限られたチープな(?)LEDタイプのものである。東北道側と揃えてやれよ・・・。

 [21-1]福島JCT. 400m
 左へ:[東北中央道] 米沢
 本線:[東北道] 仙台 青森

 2回めの予告標識。米沢の隣の空白は今後の延伸でどうなるのかな?

 撮影済み区間の先、南陽高畠IC-山形上山IC間の未開通区間は2019年3月以降に開通する予定。2019/3/7当時既に開通予定の決まっている東根IC-東根北ICを含めると福島JCTから東根北ICが1本に繋がることとなるが、空白に書き込まれるであろう地名はその途中にある「山形」でないかと思う。

 [21-1]福島JCT.
 左へ:[東北中央道] 米沢
 本線:[東北道] 仙台 青森

 福島JCT.分岐が近づく。この先、東北中央道と東北道はしばらく重複する。起点側、福島-相馬はこの先に開通する予定の桑折JCT.からアクセス可能。

 なお福島JCTの供用は2016年9月のことで、2017年の高速ナンバリング導入より数カ月前の出来事だった。このため標識類はピカピカでもナンバリングは全く対応していなかったりする。

21-1 福島JCT.

 米沢・山形方面はこちらから。

 山形市中心部への距離は東北道-山形道経由で約94km、東北中央道経由で約84kmとなる。しかし東北中央道はほぼ全線が2車線であり、巡航速度の面では(山形まで全通しても)劣る結果となるため所要時間面ではあまり有利にならないだろう。

Link: 東北道 区間16
福島JCT → 国見IC

 料金所 200m

 福島JCT.から先は新直轄区間で、通行料は無料となる。

21-1 福島JCT.料金所

 すぐに福島JCT.料金所が現れる。兼用1レーン、ETC専用1レーンの小さな料金所だが福島JCTを通過する車両は全てここを通過する。

 料金所を通過する。ここで東北道の料金を一旦精算し、東北中央道の本線に入る。

 「本線料金所」という名称でないあたり、またこの先にキロポストが置かれているあたりここはあくまで福島JCT.のランプという扱いらしい。

 料金所を通過すると、まさかのキロポストが出迎える。

 なお地図上で測定すると本当に50kmちょうどというわけではなさそうで、福島JCT.で距離カウントを一旦仕切り直してのとりあえずの「50km」らしい。

 料金所脇の駐車場に車を停め、周辺をじっくりと観察する。

 高速道路施設を間近に停車して見られるなんて胸熱なスポットである。

 (13) 福島大笹生 [ 7 ] 出口800m
 危険物積載車両ここで出よ

 料金所の直後には福島大笹生ICの予告標識が設置されている。「大笹生」は「おおざそ」と読むんですね。

 ついでに道路脇からの風景も眺めてみる。遠くに望む高くてなだらかな山地は吾妻連峰と呼ばれる山々で、東北道からもよく見える。

 最後にキロポスト標識を寄りで撮影して、福島JCT料金所を離れることにしよう。

 IC直近の情報表示も3色?LEDのチープなもの。北海道開発局のものより見にくいかも?

 (13)福島大笹生 [ 7 ] 出口
 危険物積載車両ここで出よ

 ここから無料区間。この次の米沢八幡原ICとの間には長大トンネルである栗子トンネル(延長8972m)があり、危険物積載車両は通行禁止となる。

7 福島大笹生IC

 名前の通り福島市大笹生(おおざそ)地域に所在するIC。市街より西側にあり、R13までの距離は3km弱とあまり近くない。

 東北道仙台方面からアクセスした場合は福島飯坂ICが福島大笹生ICもカバー可能で出番が少ない。東京方面からアクセスしてもR13にアクセスする以外あまり応用が効かない。無料区間最終ICということで福島市内と米沢方面との行き来に使われる感じかな・・・。

 東北中央道下りにおいてはむしろ車が流入してくる感じである。制限速度70km/hの山越え区間ということもあり巡航は東北道と比べるとだいぶゆっくりになる。

 奥羽山脈に繋がる山地がさっそく目の前に近づいてくる。

 大笹生トンネル 長さ2089m

 最初のトンネルが現れる。NEXCOではなく国土交通省管理ということもあってかトンネル延長は1m単位。

 トンネル内は新直轄区間「らしい」といえばいいか、非常にシンプル。舗装が凸凹してないので北海道の新直轄高速より走りやすいんですけど、これは単調かも。

 大笹生トンネルを抜けると周囲の風景は一変し、ガッツリ山間区間となる。

 沖根山トンネル 長さ919m

 トンネル情報がまさかの4文字表示タイプじゃないか、ここは一般道か!?(ある意味そうかも

 沖根山トンネルを抜けると少しだけ登坂車線が設置されている。撮影当時は誰も左に入らず60km/h巡航、そうかこののんびり感が東北か・・・!?

 余談しかも今更ですが、このレポートが「蒼の街道」史上初めての東北地方の道路レポートです。

[ 8 ]米沢八幡原22km
[ 9 ]米沢中央26km
山形83km

 距離標識。米沢八幡原ICまでの距離はあと22km。長い長い山岳区間はまだまだ続きます。

 新高平トンネル 長さ499m

 只今の気温 16℃

 一般国道か!?とツッコみたくなるほっそり温度計。その奥にはLCD?で表示された70km/h規制のデジタル規制標識。まさかこっちがハイテクか。

 杉ノ平トンネル 長さ219m

 舗装もそうだがトンネル坑口がコンクリート打ちっぱなしみたいになっててすごく白飛びする。

 トンネルを抜けると橋梁上に出る。回りはめっちゃ山だが橋自体も高いところにあるので眺めがいい。

 中野トンネル 長さ477m

 並走するR13のトンネルがこの脇にあるが、ここだけは東北中央道の方がトンネルが短かった。

 トンネルを抜けると今度は開削区間。

 チェーン脱着場 1km先

 情報表示。「東北中央自動車道 駐停車禁止」と書かれている。どうやらこれがデフォらしい。

 福島JCT.料金所から10kmとなる60KP。米沢八幡原までまだ半分も走ってないんですね。

 チェーン脱着場入口。撮影当時はオフシーズンで閉鎖されていたが、実際はランプを経て跨道橋の奥に広大なスペースが用意されている。対向車線の脱着場は跨道橋を渡って写真左上側にある。

 長大トンネルである栗子トンネルはもう少し先だが、このスペースは非常時の救助ベースや待機地点としての意味合いもあるのだろう。

 大滝トンネル 長さ353m

 トンネル用信号が設置されている。
 「もしかしてこれが栗子トンネルか!?」と期待したが、これではなかった。

 動物注意標識。北海道では見かけないサルが描かれたタイプ。

 左側をカーブする道はR13一般道である。

 一般道側はいかにも峠を登ってますという雰囲気だが高速道路側は前方に見える坑口までほとんどフラット、これが東北中央道の実力ッ・・・!

栗子トンネル

 全長8972m、日本国内で無料で通れる最長の道路トンネルで栗子峠を一気にくぐり抜ける。

 一般道はと言うと東栗子トンネルで県境付近まで南西進した後、JR板谷駅そばで県境を越え、西栗子トンネルで北西に進んで東北中央道と再会する。なお県境は谷になっており、峠を越えるのは一般道では西栗子トンネルにあたる。地図で見るとV字型のこの線形を東北中央道は一直線にショートカットしているのである。

 トンネル内部。ジェットファンぐらいはあるけどやっぱりシンプル。そしてセンターポールしかないので対向車のライトが眩しいですね・・・。

 とはいえ、1km間隔で出口までの距離がペイントされておりそれなりに視覚的刺激はある。

 ―のだが、撮影当時は巡航速度が60km/h程度で、トンネルの通過に10分近くかかった。ここまで長い時間かかるとさすがに飽きるし眠気を誘う。

 トンネル中央部のやや終点寄りで山形県に突入する。トンネル内は勿論坑口にも標識は設置せずペイントで済ませるのが最近のトレンドですよね。

 米沢側坑口まであと2km!

 トンネル内はほぼストレートということで出口が見えてくるのは結構手前だったりする。

 トンネルを抜けると山形県に突入しているのだが、明かり区間にカントリーサインなどは設置されていないため、トンネル内のペイントを見逃すと県境を越えたことを知らせるものがない。

 トンネル出口すぐ横には換気施設らしき建築物と避難坑の出口が並んでいる。これらの施設が坑口とセットで見える米沢側から見たほうが長大トンネルっぽさ(重厚感というか?)を味わえることだろう。

 チェーン装着場を通過。

[ 8 ]米沢八幡原6km
[ 9 ]米沢中央10km
山形64km

 再び距離標識。ICを1つも通過していないのに距離をお知らせしてくれる親切設計。

 16km進んできたはずなのになぜか山形までの距離が19kmも縮んでいる。この食い違いは設置時期の差(=開通区間の長さの違い)によるものなのかはわからないので謎である。ちなみに山形までの距離自体は福島側ではなくこちらのほうが正しい。

 米沢側もコンクリ舗装がしばらく続く。どういった理由があるのかはわからないがなぜコンクリ?

 水窪第一トンネル 長さ384m

 水窪第二トンネル 長さ243m

 コンクリ舗装、まだまだ続く。写真ではわかりにくいがゆるい下り勾配がずっと続いている。

 この区間の撮影は開通から1年足らずの2018年10月のことであるが、法面は防草対策をしていないのか普通に草が延びてますよね。特に気にしないけど・・・。

 [ 8 ] 米沢八幡原 2km

 米沢八幡原ICの予告標識。八幡原は「はちまんら」と読む。半濁音になるのが特徴。

 (13) 米沢八幡原 [ 8 ] 出口 500m

 前方に米沢市街を遠望し、道路右側は川沿いに水田が広がっている。1km手前標識は撮り損ねたんですかね・・・。

 (13) 米沢八幡原 [ 8 ] 出口

 米沢八幡原IC出口。妙にゆとりのある設計だがIC周辺もろとも4車線化するほど広いわけでもない。

 ICはコンパクトなトランペット型で、R13に直結する。意外と米沢市街に近く、米沢駅からは4km弱の道のり。市街地南側に加え、山形/福島r2経由で天元台高原・桧原湖方面へ向かうのにも有効だろう。

8 米沢八幡原IC

 山形県最初のIC、米沢八幡原ICを通過する。IC付近で道路は北に進路を変え、米沢市を中心とする置賜盆地を走る平坦な区間へ様子を変えていく。

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