Description

 取材日:2019年4月13日
 中央自動車道上り 小牧JCT→大月JCT→河口湖IC
 「道の旅に出かけよう!」管理人のかっしー様との撮影。弾丸日程にも関わらずお付き合いいただき大変ありがとうございました。

Report / Section.5
27中津川IC

 中津川市・木曽・下呂へはこちらから。

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瑞浪IC → 中津川IC

 中津川ICのあたりから一気に山岳区間らしくなってくる。

 再び、対面通行を予告する横断幕。集中工事があったのかな?

 中津川IC直後、一旦下り坂となる。

 [26-2]園原20km
 [26-1]飯田山本30km
 [中央道]甲府178km
 [長野道]長野193km

 距離標識。次の園原ICは1992年に追加されたハーフICで、名古屋方面に接続している。

 中津川-園原のIC間距離は21.9kmで、中央道の出口どうしの距離としては伊北-諏訪の24.0kmの次に長い(ただしこちらは間に岡谷JCTを挟んでいる)。園原IC開通以前の隣の出口は飯田ICで、区間距離は36.7kmと日本国内でもトップクラスの長さであった。

 上り坂が続いている中で今更感もあるが登坂車線が登場する。

 中央道方面の情報表示。長野道方面は表示しないのか?

 確実に標高を上げているが時折下り坂がある。

 またもや中央道の情報表示。タイミングとしてなぜここで2回も?と思うがもしかして木曽高速 三遠南信道分岐を意識しているとか?

 神坂 4km
 阿智 23km

 SAPAまでの距離案内。次の神坂PAまでは4km、恵那山トンネル前に一服入れるなら左に寄って立ち寄る準備を。

 落合川 橋長280m

 神坂PA 2km

 ちなみにPA名は、「みさか」と読む。

 東京から280kmのキロポスト。小牧JCTからは65kmほどしか走っていない。

 名古屋ICからの距離は80km弱。ここから飯田を35kmとしても、名古屋ICから休憩しながら2時間走れば着ける場所だったりして、思っていたより近いのである。

 道路際に「標高500m」という標識がひっそりと佇んでいた。

 中央道の最高標高は1,015m。ここから上がり下がりを繰り返しながら更に500m以上登るのである。恵那山トンネルは標高720mであるため、直近ではあと200m登ることになる。

 神坂PA 1km

 チェーン脱着場 200m先

 次の神坂PAは一般車の休憩施設としてもそうだが、山岳地域で見られるチェーンベースとしての役割も大きい。

 神坂PA

 カーブの途中で神坂PAへのランプが分岐する。

神坂PA

 神坂PA入口。古びた速度制限の標識が味を出す。

神坂PA

 商業施設外観。地元お土産中心のハイウェイショップ・フードコートが入居しているが、全体的にはこじんまりとした構成。

 この手の山岳PAによくあるが、敷地全体が小さく作られている一方で、大型車のチェーン装着を意識したスペースが取られている。

 敷地内には「恵那山トンネル開通によせて」と題のついた石碑があった。この区間が開通し、中津川と飯田が高速道路で結ばれたのは1975年8月のことである。

 敷地内には更に「中津川市広域観光マップ」があるが、ここは中央道上り、もう中津川市内に高速道路から出られる場所はない。ここは飯田市の案内を置くのが筋では?と思うが、じつは歩行者限定で抜け道が1つある。

 それが、PA内に置かれたバスストップとそこを行き来する歩行者用出入口である。

 ちなみに、バス停の右隣には石碑は田中清一の記念碑である。田中清一は福井県生まれの政治家で、戦後の国土開発プランとして「国土開発縦貫自動車道構想」を起案し、1953年に中央道の事業法案の議員立法にこぎつけるなど日本の高速道路網建設とその具体化に大きな貢献を果たした人物である。

 神坂PAには中央道馬籠バスストップというバス停が存在する。

 このバス停には新宿・飯田方面に向かうバスが停車している。

 馬籠バスストップからの歩行者用出入り口。名前から分かる通り、ここから馬籠宿は徒歩圏内でその距離は約1.3kmである。

 馬籠(まごめ)宿は石畳の敷かれた坂に沿う宿場で、今もなお古い町並みが残っている。宿場の上と下を往復すると結構な運動になるが、脚力のある人はここ神坂PAからオール徒歩で挑戦するのもいいかもしれない。

 [26-2]園原 10km

 神坂PAを後にする。もう1つチェーンベースらしきものがあるが、使われているのかどうかはわからない。

 この先、恵那山トンネルを抜けるとすぐに園原ICの出口分岐となる。

 ・・・が、恵那山トンネルの長さが半端ないんですよ。

 登坂車線がまだまだ続く。

 「横風注意」とともに、この先車線変更禁止となる。

 標高600m。まだまだ登っていくようだ。

 古びたトンネル用信号、その奥にトンネル。

 「これが恵那山トンネルですか!?」と運転していたかっしー氏に話したら、「次です」とのこと。よく見たらトンネルの向こうが見えている。

 神坂トンネル 長さ400m

 なぜか地面に置かれたトンネル情報。恵那山トンネルはこの次。

恵那山トンネル

 恵那山トンネル 長さ8650m

 神坂トンネルを抜けてすぐに、恵那山トンネルに入る。中央道で最長のトンネルであり、2020年8月現在日本の道路用トンネルとしては第6位の長さを誇る。

 トンネル用信号の筐体は古く見えるが、中の光は電球ではなくLEDのようである。

 恵那山トンネル内部。天井板は取り払われており上部は高いが中は手狭である。

 トンネル自体はほぼ一直線だが幅の狭さと周囲の線形の厳しさ、そしてトンネル延長が8kmを超えていることを考慮してか車線変更禁止かつ70km/h制限という強めの規制が敷かれている。

 トンネル内の中間点付近で長野県に入る。

 県境部分はトンネル照明が緑色になっているのと、普段は非常口位置を示す内照式の小さな表示に「県境」と書かれている(写真両側の白い表示)。

 [26-2]園原 出口1km

 その原まで1kmの予告標識。前車に塞がれて出口の明かりは見えないが、ここまで来ると長野県側のトンネル出口はまもなく。

 [26-2]園原 出口700m

 位置が変則的だが2枚めの予告標識。内照式ではないので目立たない。

 恵那山トンネルを抜けると、すぐに長野県の県境標識が出迎える。

 その下には阿智村を示すカントリーサイン。長野県の標識のデザインは善光寺とりんごと県内の山並みが、阿智村には温泉が描かれている。

 (256) 園原 昼神 [26-2]出口

 園原IC出口標識。「昼神」は昼神温泉を意識した表記。接続道路であるr89園原インター線を介して昼神温泉へアクセスできる。ほかには、ICを出てすぐそばにはスキー場の「ヘブンスそのはら」があり、広域的には阿智村中心部まで出てからR153を南下して平谷村・根羽村などといったエリアにアクセスできる。

26-2園原IC

 園原IC出口。昼神温泉・平谷村などはこちらから。

 周辺地域のアクセス性向上を意図して1992年に追加されたICであるが、名古屋方面のみのハーフICであり東京方面からは次の飯田山本ICを利用する。なお、IC番号はもともと[26-1]であったが、飯田山本ICの開通に伴い[26-2]に変更された。

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