9月中旬、山梨で夏休みを満喫するために我々が向かった。山を越えて地方都市同士を結ぶいかにも主要地方道な路線であるが、初めて体感する山梨の「県道リティ」に圧倒されっぱなしであった。 |
データ
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今までレポートしていそうであまりしていなかった、「3市町村以上にまたがる」タイプの主要地方道。 山梨県側11.252km、東京都側23.170kmとのこと。 |
目次
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山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第1部 [R20交点(起点)→鏡渡橋(鶴川)] とある9月の昼下がり、やってきたのは上野原。この県道、しょっぱなからセンターラインがない。 山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第2部 [鏡渡橋→r522交点] 上野原市街を離れ、棡原(ゆずりはら)地区へ向かう。線形改良により比較的走りやすくなった。 山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第3部 [r522交点→甲武トンネル入口] しばらくは長寿の里棡原の山間集落を結ぶが、やがて人里を離れ都県境へ。 山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第4部 [甲武トンネル入口→上川乗交差点(r206交点)] トンネルを抜けるとそこは東京都だった。ひたすらワインディングロードを下る。 山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第5部 [上川乗交差点〜橘橋交差点(r205交点)] ここからは檜原街道コース。道路がよく整備されていているが天気にも恵まれず走る分には退屈だ。 山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第6部 [橘橋交差点→十里木] 雲行きを気にしつつ、五日市までひたすら進む。 山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第7部 [十里木→武蔵五日市駅前(終点)] ついに天気雨に降られたので写真のクオリティが・・・。都道探索の最後に明らかになった意外なこととは・・・? |
レポート
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山梨県道30号線 終点直進:R20 八王子 相模湖左斜:r30 野田尻 国道20号線を大月方面から走り、上野原市街へ。先日公開したr30大月上野原線はここで左折。だが、今回の目的地はここではないので直進。 |
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法面と舗装の改良工事だろうか。すっげーきれいだ。 | |
先ほどの上り坂を上ると上野原市街地のある高さ、段丘の上面に出る。 | |
直進:R20 八王子 相模原 左折:r33 あきる野 小菅 r33交点の予告標識が妙な位置に登場する。しかしこの国道、民家の軒先から50cmで車道である。仮にも東京から100km圏内のそれも2桁国道なのにこれである。 | |
山梨県道33号 起点直進:R20 八王子 相模原左折:r33 あきる野 小菅 歩道橋と民家と大型車で視界を阻まれているが、この交差点、信号機がない。要するにR20の優先度が高過ぎるのだろう。 | |
1つ上の写真で大型車が斜めに入っていた部分は左折レーンのようになっている。交差点の形状が結構急なので写真を撮ると中華料理屋の「なりたや」しか写らない。しかし年季の入ったいい店だなこれ。 というわけで、最初からなかなか色んな予感を感じるr33の旅を始めよう。 | |
起点からすぐの風景。 個人経営っぽい昔ながらの商店と、銀行しかない。道路は仮にも上野原市中心部にも関わらずセンターラインも歩道もない。 これは、高まる。 | |
上野原市街を走って思ったのは、決して住みやすそうとまでは思わなかったが、どうも中心部の雰囲気が昭和臭いぞと。 上野原は地形の制約もあってか他の地方都市と違って大きな郊外型店舗が存在しない。強いて言えば市内にはコスモしおつのような大規模ニュータウンがあるが、それがここ上野原中心部の経済を吸い上げていくようなことは考えにくい。 それもあって、どことなくモータリゼーション以前の旧来らしい市街地の雰囲気を感じたのかもしれない。 | |
平日昼間とあって交通量はあんまり多くない。スピードは出せないけど・・・ | |
どことなく「夏休みに帰省に来た田舎」らしさを感じる風景だ。バス待合所とか街路灯とか新し目のデザインもあるので、古いわけではなく。 | |
ここで上野原市役所方面から来た市道と交差する。 左から来た道路は一方通行ではないがこちらから左折して入ることはできない。合流車両に注意しよう。 | |
市街地を北上していくと、スーパーマーケットとドラッグストアがあった。 左側のスーパー公正屋は都留〜大月〜上野原に展開するいわゆる「地元資本」のスーパー。狭い駐車場には小回りの効きそうな車がたくさんいた。他地方の同業種にも見受けられるように決して状況は甘くなさそうだ。 | |
「上野原中入口」交差点。中学校は右折して5-600m進んだ山の合間にある。 前方も徐々に背景の山が近づいてくる。なんてったってアレの何処かを峠で超えますからね。 | |
市街地のはずれの方まで進んできた。道路沿いに民家は立ち並んでいるが、なんとなく先ほどまでよりひっそりした雰囲気。 | |
地方の集落には必ずある「火の見やぐら」が奥に見える。9月なのにすっごく夏休み気分。 | |
r33は道なり左。「お買い物は地元の商店で」という看板、どっかで見覚えがあるような? 標識の方面表示が「あきる野」に直されている。元々は「五日市」だったのだろう。 ちなみに、右の道を進んでも棡原でr33と合流することが可能。ストリートビューの画像があったのでちらっと見てみたが、右の道のほうが中々面白そうである。 |
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街路灯のデザインとか、やっぱりここはまだ商店街なのかな。 | |
次のカーブで待ちに待ったセンターラインが登場する。道路幅員ではあんまり違いがないように見えてもセンターラインのあるなしで離合のしやすさは段違いだ。 旧来から集落が発達したところを通る県道にはよくあることなので何度も掲載するが、住宅の密集する市街地や集落ほど土地確保などの問題から拡幅が進まない。結果、集落の間は快適路、集落内は狭い道ということがよくある。 |
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住宅街から離れていく。いよいよ上野原市街ともおさらばのようだ。 | |
普段は仕事してないけど災害時には仕事をする「情報掲示板」。これもまた、長距離県道の風物詩。 ちなみに左サイドに見える少しきれいな建物は建設屋さんらしい。 |
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ここで鏡渡橋(きょうどばし)という橋で鶴川を渡る。キリよくレポートを分割できるのがこのスポットだったので、第1部は短めにここまで。 |
感想
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こんなことを申しては失礼かもしれないが、 率直に言うと上野原市街は、狭い。 ただ、歩道もセンターラインすらもない道が市街地内で2ケタ国道から分岐ししかもそれが現役(新道やバイパスがない)というのは自分にとって未知の光景であった。いやはや、北海道は冬の積雪対策も関係しているのだろうが広々しすぎている・・・ 第2部は今までの市街地住宅地から一転、急に「田舎」へ出る。特に見どころはないが天候に恵まれそれなりにきれいな写真が撮れているので乞うご期待。 |
関連
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山梨県道30号 大月上野原線 旧街道沿いの旧国道。部分的に中央道の側道の役割も果たすので色んな側面を持つ。 のどかな山間集落を結ぶように見えるが、きちんと狭隘区間も激坂もある。 山梨県道・東京都道33号上野原あきる野線 レポート第2部 [鏡渡橋→r522交点] 上野原市街を離れ、棡原(ゆずりはら)地区へ向かう。線形改良により比較的走りやすくなった。 都道府県道レポート一覧へ戻る 蒼の街道トップページへ戻る 最終更新日:15年1月15日 |