神奈川県内屈指の険道、ヤビツ峠を超え、神奈川県民の水瓶宮ヶ瀬湖までやってきた我々は、八王子を目指すべく相模原市内のこの県道で移動することに。若干遠回りなんですけどね・・・。

Information
路線: 神奈川県道513号 鳥屋川尻線
起点:相模原市緑区鳥屋(r64伊勢原津久井線交点)
終点:神奈川県相模原市緑区城山(R413交点)
延長:11.7km
沿線:宮ヶ瀬湖、津久井湖、神奈川県立津久井湖城山公園 など
走行:全線(起点→終点) 2015年7月19日撮影
Index

 神奈川県道513号鳥屋川尻線 第1部 [起点(r64交点)→ 相模原市緑区中野(r65交点)]
 行楽地としても名高い宮ヶ瀬湖を離れ、北へ。郊外風味のある雰囲気を走る。途中R412と重複区間をもつ。

 神奈川県道513号 鳥屋川尻線 第2部 [相模原市緑区中野(r65交点)→ 終点(R413交点)]
 一旦R413と重複した後、三井大橋にて津久井湖を渡る。広大な市街地を片目に一旦人気の無い山中を走った後、R413と再び交わり、終点となる。

Report 1/2

 県道513号起点

 左折:r64 国道413号 青野原  直進:r513 国道412号 相模湖

 鳥屋地区の中心部に位置する信号のない交差点がr513の起点。青野原とはr64とR413の交点所在地。道路の使い分けとしては、この地点から道志みち・山中湖方面に向かうなら左折、城山・橋本方面やR20相模湖に向かうなら直進だ。
 しかし、政令指定都市内とは思えないほどのどかなところだ。
 よくあることだが集落内道路は狭い。センターラインの無い区間が少しだけ続く。
 のどかとは言っても結局は関東圏、そして宮ヶ瀬湖は近場の行楽地としては割と知名度が高い。というわけで二輪車や乗用車で交通量は多い。撮影当時は3連休最終日だったしなぁ。
 対向車さえ少なければのどかな田舎道が続く。
 鳥屋地区を離れる辺りで道路はセンターラインが復活する。毎度のことながらセンターラインのあるなしで走りやすさはだいぶ違う。
 いきなり規制標識が3つも現れる。8-20時まで駐車禁止という風景に似合わない規制は、やはりこの道路の交通量がそこそこ多いことを表しているのか。
 緑あふれる景色の中を進む。

 撮影当時は首都圏屈指の峠道、ヤビツ峠を越えてきたせいか全く感慨は無かったが、こうして見返してみると結構綺麗なもんだ。
 随分歩幅の大きな「動物注意」の標識だ。
 随分色あせた警戒標識・・・。

 個人的にはこういう古い道路関連物が現役で頑張っている風景も好きだ。
 観光需要の交通が一定量あるためか、この路線の道路際にはたまに駐車場のあるお食事処がある。
 一旦集落を抜け、緑の中へ。しかし時間帯指定付きの駐車禁止の標識がどうも似合わない。
 再びドライブインのような店。今度はスパゲティ屋らしい。

 余談だが、スパゲティとパスタの境目というものがいまいちわからない私である。個々の料理を見て、何となくこっちだなという判断はできるけど・・・
 
 この先、串川地区の市街地に入る。またもや拡幅の進んでいない区間となる。
 左折:R412 相模湖 三ヶ木
 右折:R412 厚木 半原 [圏央道]

 串川地区の集落に入ってすぐ道路は元の幅に戻り、この先R412交点の予告標識。半原とはR412を厚木に向かう途中、宮ヶ瀬ダムのすぐ下流のあたりの地名。三ヶ木は津久井湖上流部南岸の地名で、R412とR413の交点がある。

 標識には圏央道としか書かれていないが、津久井広域道路を経由して相模原インターへ、更に橋本方面へ抜ける場合も右折。
 交差点の様子。
 ここから暫くR412と重複する。

 R412は東京方面に直行するルートでなかったり、R20の迂回路としては遠回りすぎたり、といった理由なのか、交通量はR413と比べてだいぶ少なかった。
 左折:r513 圏央道 津久井湖
 直進:R412 厚木 半原

 短い重複区間はこの先の交差点で終わりとなる。
 長竹三差路交差点。

 ここで左折して丘を登る道が、r513である。
 左折後、串川沿いに広がる河岸段丘を登る。ここから暫くの間、この県道は緩やかな丘陵と川から離れた山地のちょうど間を走る。
 直進:r513 津久井湖 R413方面
 右折:橋本 圏央道

 ここで特に名前もない道路との交差点だが、小さな案内標識が設置されている。この交差点で右折すると、農道のような道路を経由して津久井広域道路という都市計画道路に接続する。

 津久井広域道路は圏央道相模原ICに接続するとともに、橋本のR16/R129交点まで道なりに行くことが出来る、この地域にしては割とありがたい道路。
 先ほどの交差点を過ぎると、そのうち下り坂に転じる。
 周囲は住宅と耕作地が入り混じった典型的郊外といった感じで、たまにコンビニがあったりしてありがたい。
 河岸段丘を登ったので、今度は降りる。この勾配がちょいきつい。
 下り坂の途中で汚れたr513の県道標識があった。

 県道標識は古いもののように見えるが、その下に付いている補助標識は比較的新しいものように見える。補助標識には「相模原市緑区根小屋」とあるので、相模原市との合併後に設置されたものだろう。
 視界が開けてきた。

 都市化の波はここまで来ているのか、遠くの丘の上にも住宅が並んでいる。
 尻久保川という小河川を跨ぎ、再び登り坂。

 なお、登り坂の途中で右折すると根小屋地区の新興住宅地エリアがある。そこまで古い造成地ではないが、交通の便どうなんだろう。。。
 次の尾根を超える。この先、r65厚木愛川津久井線交点まで、ずっと下り坂だ。
 木々に遮られて見えにくいが、津久井湖そして旧津久井町中心部の街並みを見下ろしながら、どんどん下っていく。

 段丘崖を下る道で、きついカーブもあるのでスピードは気をつけよう。
 およそ180度カーブした後、再度急カーブ。
 津久井地域の市街地に入る。「中野神社」というのはこの辺りの氏神様を祀る神社なのだろうか。

 ちなみに、中野神社は西暦835年創建の非常に由緒ある神社のようで、街中に提灯のような飾りがあるのは、撮影日の翌週末にお祭りがあったかららしい。
 県道65号交点

 ここでr513は目の前を横切るr65厚木愛川津久井線にぶつかり、暫くの間重複する。区切りもいいので、ここで第1部は終わり、第2部に続く。
Impressions
 半ば消化試合のような感じで撮影してみたこの路線。
 なんつーか、地味である。

 位置的には旧相模原市中心部から山に入ったエリアであり、首都圏に広がる巨大市街地からは少し離れているのだが・・・、見ての通り造成地があったり結構家が多かったりと、首都圏の余韻を感じる田舎である。

 第1部はぱっとしなかったが、第2部は津久井湖を渡るので少しは楽しいかもしれない・・・

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 神奈川県道513号 鳥屋川尻線 第2部 [相模原市緑区中野(r65交点)→ 終点(R413交点)]
 一旦R413と重複した後、三井大橋にて津久井湖を渡る。広大な市街地を片目に一旦人気の無い山中を走った後、R413と再び交わり、終点となる。


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最終更新日:15年9月13日 inserted by FC2 system