r62豊頃糠内芽室線は、十勝管内中部をL字状に走る主要道道である。
 大規模畑作が盛んに行われている地域を走る道で、「北海道らしい」広大な農業風景を目の当たりにしつつ、快適なドライブを楽しむことが出来る。
Index

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第1部 [起点(R38交点)→ 幕別町五位(r15交点)]
 豊頃町内を西に向かってトレース開始。
 畑と牧草地が広がる平地を延々と走り、お隣幕別町に入ってr15幕別忠類線と重複する。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第2部 [r15交点 → 幕別町明倫(r503交点)]
 幕別町の小さな集落、糠内を経由し更に西へ。
 この区間、線形はゆるいが他の区間ほど直線的ではなかったりする。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第3部 [r503交点 → 帯広市大正(R236交点)]
 帯広市に入り、畑作地帯を直線的に突き進む区間。
 空港へのアクセスルートを分岐しつつ、R236との交点まで走り続ける。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第4部 [R236交点 → 帯広市-芽室町境]
 地形の起伏も少ない平坦な区間。
 日高山脈が徐々に近づいてくるのを感じつつ、帯広市を横切り隣町の芽室町へ入る。

北海道道62号豊頃糠内芽室線 第5部 [帯広市-芽室町境 → 終点(R38交点)]
 芽室町に入ってしばらく走ると道路は向きを変え北へ進路をとる。
 防風林と延々並走した後、芽室町の市街地へ入る。

Report 5/5
帯広市-芽室町境

 帯広川を渡る橋。この川が、帯広市と芽室町の境界になっている。

 直進:r62 芽室 新嵐山
 右折:R38方面 西帯広

 農道との交差点。右折すると帯広川に沿って北上し、芽室町北伏古でr214川西芽室音更線と合流した後、JR西帯広駅付近でR38に出る。

 直進して再び畑に囲まれる。道路は西北西に近い向きで走っており、日高山脈から吹き下ろす西風を防ぐための防風林が道路と直交して連なっている。

 見通しの良い直線が続く。前方には剣山とその奥には芽室岳をはじめとする日高山脈北部の山並みを眺める。

 45KP。芽室町に入ったし第5部だしもうすぐ終わり・・・と見せかけて、あと15kmほど走らなくてはならない。r62は長い。

 左折:広野
 直進:芽室市街 新嵐山
 右折:国道38号

 農道との交差点。右折すると東芽室地区でr715とクロスした後、R38に至る。

 ここまで何度か登場している「新嵐山」は、この道路を直進して突き当りまで進んだ場所の地域名である。r55との交点であり、付近には芽室町唯一のスキー場、嵐山スキー場が存在する。

 46KP。まだまだr62は続きます。

 画面左側に稜線のややギザギザした山がはっきり見えるが、これが剣山であり、山頂付近は岩が露出しているのが遠くからでもわかる。新嵐山はそれよりも手前に見える低山で、標高は339m、周囲からの比高は150m程度の山である。

 防風林のような雑木林のような木立が並走する。

 直進:新嵐山
 右折:r62 R38方面 芽室市街

 この農道交差点で、r62は右折し北へ進路を変える。先述の低山、新嵐山はこの道を直進するとたどり着くことができる。

 国道38号 12km
 芽室市街 12km

 右折すると防風林と並走する直線路。距離標識には芽室市街まで12kmの文字。

 道端には地域住民が植えたのだろうか、花が植えてある。

 左に見える建物はJAのスーパーマーケットであるAコープ…の跡。2,3年ほど前に閉店したという。

 道端の畑ではじゃがいもやゴボウなどの収穫が進んでいる。十勝管内では大型機械での収穫が主流で、近年は大規模化が進み海外製の機械も珍しくない。

 1台前を走る車もじゃがいもを入れた鉄製コンテナを積載して走っている。十勝管内の道路をドライブするとこのように農産物輸送に関わる車に追いついて詰まることも多い。

 左折:美生
 直進:r62 R38方面 芽室市街
 右折:中伏古

 ここで農道交差点。左折すると美生川を渡って中美生地区に出る。r317中美生芽室線の起点であり、更に進むとr55清水大樹線に合流し清水町方面へ至る。

 起点は清水町市街より日勝峠寄りにあるため、r55は市街地を迂回して日勝峠に抜ける裏道としてたまに大型車が走っている。

 芽室 8km
 新生 5km

 距離標識。年季の入ったものだが芽室町で独自に設置したようなものだろうか?

 「新生」はこの先芽室南小学校のある交差点のあたりを指す地名である。付近には十勝農業試験場など農業関係の研究機関も存在する。

 まだまだ直進する。右側の畑は豆類が植わっている。

 ここで久々のカーブ。道路がちょっとだけ向きを変える。

 相変わらず平坦な田園地域を走る。芽室町に入っても牧場は点在しており、左側には大きな牧場の牛舎が存在感を発揮している。

 直進:R38 芽室市街
 右折:川西 北伏古

 農道との交差点。右折すると十勝農業試験場や農業研究センター(国の機関、農研機構のもの)の前を通り抜け、北伏古でr214と合流し帯広市川西方面へ向かう。

 先程の交差点のすぐ近くには芽室南小学校という小学校がある。

 更に走り続けると美生川を渡る橋。その向こうには建物が見える。いよいよ市街地か?

 美生川を渡ると、芽室町の市街地に入る。学校もあるので速度制限は40km/hに。

 左手前:r317 新嵐山
 左へ:r62 芽室駅
 直進:R38方面 道東道方面
 右折:r715 帯広

 この先、道道交差点が連続する。

 手前の交差点はr317中美生芽室線の終点で、南西方向に畑作地帯を走り抜け芽室町中美生でr55と合流して先述の新嵐山方面へ至る。

 r317終点の交差点を通過すると、JR根室本線のアンダーパスに差し掛かる。

道道715号交点

 アンダーパスを過ぎるとすぐに、r715芽室東四条帯広線の起点交差点に差し掛かる。

 左折すると4車線路で、東芽室地区を経て帯広市中心部へ至る。市内では「白樺通」と呼ばれる幹線道路で、沿線には商業施設が多く並んでいる。また、先程の案内標識にもあったとおり道東道芽室ICへはここを直進してR38まで抜けたほうが近い。r62終点は芽室ICへ向かう道道(r54)交点から少し西にずれている。

 交差点を左折しr62のトレースを継続する。この辺りは芽室町の中心市街地にあたる。

 左折:r420 芽室駅
 直進:御影
 右折:r62 清水 国道38号

 この次の信号交差点が芽室駅のすぐ目の前にあり、右折するとR38交点まで最後の直線路に入る。

 左折した先はr420芽室停車場線という駅前道道である。事実上駅前広場しかない非常に短い道道で、道道標識の類は設置されていない。また、この交差点を直進して道なりに進むとr55と並走するように西へ進み、清水町に向かうことができる。

道道420号交点

 芽室駅前の交差点。ここを左折するとr420芽室停車場線に入り、すぐにJR芽室駅の駅前ロータリーとなる。

 JR芽室駅はみどりの窓口のある有人駅。特急「とかち」が停車する。

 左折した先はこんな様子。一方通行の駅前ロータリーがr420で、その奥にはJR芽室駅の駅舎がある。

 右折し、芽室市街を北へ進む。この通りを突き当たりまで走ればr62のトレースもめでたく完了だ。

 周囲には信用金庫や郵便局などが存在する。芽室町役場はこの場所より東側(右方向)で、JAめむろの本所は中心部から少し離れた場所にある。

 町中心部から北に進むにつれ雰囲気は静かなものに変わっていく。

 芽室町は人口1万8千人あまりの町で、十勝管内の他の町と同じく農業を基幹産業とする。東部の東芽室地区は帯広へのベッドタウン的側面が強いが、ここ芽室町中心部はそこまでではない。

 この先、R38に突き当たってr62のトレースは終点を迎える。

 道路の左右には芽室公園という大きな公園が広がる。芽室町民はもちろん、帯広市民にも多く利用される憩いの場である。

 芽室IC・鹿追方面へ向かうr54東瓜幕芽室線はr62終点を右折してすぐ左折する必要がある。道道の配置が微妙にずれているんですよね。

終点(R38交点)

 左折:R38 富良野 清水
 右折:R38 釧路 帯広

 豊頃の起点以来のR38に再会し、r62のトレースは終わりとなる。重複区間も含めると60kmのロング道道、レポートにしてみると長かった。

 これにてr62レポートは終わり。お疲れさまでした。

最終更新:2020年4月3日 
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