北海道内の米どころ、空知管内。水田を縦横無尽に道道が行き交い、更には1桁道道が3本もあるという道道ファン歓喜の地でもある。今回は岩見沢市街から郊外の田園地帯を走り抜け、石狩川北岸の月形へ至るr6岩見沢月形線を紹介する。
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路線: 北海道道6号岩見沢月形線
起点:岩見沢市大和町(R12交点)
終点:樺戸郡月形町字皆楽町(R275交点)
延長:23,509m(実延長)
沿線:JR岩見沢駅、北村温泉、岩見沢市北村支所、宮島沼、皆楽公園、他
走行:全線(終点→起点) 2017年8月15日撮影
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北海道道6号岩見沢月形線 第1部 [起点(R12交点)→ 岩見沢市稔町(r816交点) ]
中心街をバイパスする国道から分かれて岩見沢駅周辺の市街地を一通り走り抜ける。
駅から北東に通り過ぎた辺りでr6はいよいよ田園地帯に向け舵を切る。

北海道道6号岩見沢月形線 第2部 [岩見沢市稔町 → 岩見沢市北村豊里]
水田と畑の広がる広大な平野を走る。
しかしこの地域、地盤が軟弱な上用水路を跨ぐ橋が多く、快走というわけにはいかない。

北海道道6号岩見沢月形線 第3部 [岩見沢市北村豊里 → 終点(R275交点)]
北海道最大の河川、石狩川を渡って月形町へ。
R12を補完する裏道、R275にぶつかりr6はトレース完了。

Report / Section.1

 直進:R12 旭川 美唄
 左へ:r6 岩見沢駅

 R12を旭川方面に北上する。江別の次は岩見沢。その市街地が近づいてきたところでr6が国道から分岐する。

 この先のR12は中心部をパスする岩見沢バイパスと呼ばれる区間で、1974年供用開始、1981年に4車線供用され現在の姿となった。

 道道6号起点

 国道はこの先4車線のバイパスで、r6は中心部方面に折れてしばらく国道旧道を走ることになる。この規模の地方都市でよく見るタイプの指定パターンである。

 国道沿線はロードサイト店舗が数多く並んでいるが、r6に入ってもしばらくはその余波が続く。

 対向車線がずいぶん混んでいる・・・。

 そんなロードサイド店舗もしばらくすると途切れて割と閑静な市街地となる。

 沿線にコンビニと回転寿司。

 撮影位置の真横には岩見沢〜沼ノ端〜室蘭を結ぶ室蘭本線旧線跡の公園が広がっている。現在の室蘭本線は岩見沢市街地の西側、上幌向寄りの地点で函館本線から分岐する経路をとっているが、元々は市街地を横断しており複数の踏切があった。

 なお、R12岩見沢バイパスには今も無意味ながら跨線橋が残っている。バイパスの完成供用は1981年で、線路切り替えは1994年のことである。

 左折:r687 北村 新篠津
 直進:r6 月形 美唄
 右折:r687 栗沢 苫小牧 R234方面

 r687美唄達布岩見沢線との交点。なお、美唄達布とは美唄市ではなく岩見沢市北村の地名であり、標識にある通り新篠津村にほど近い(石狩川対岸)にあたる。右折するとR234に直結するのでこの辺りではやや大きな通りである。

 法務局 信号左折

 札幌法務局の支局がこの左側にある。岩見沢市役所こそ国道バイパスの外側に立地しているが、この先、各種公共機関や金融機関の集まる中心街となる。

 左折:r201駅前通 岩見沢駅
 直進:r6 月形 美唄
 右折:駅前通 R12方面

 r201岩見沢停車場線との交点。ここを左折すると正面にJR岩見沢駅が見える。また、R12旧道区間の東半分はr201が担当している形であり、この先しばらくr201が重複する。

 岩見沢市中心部もアーケードが比較的残っている都市である(北見あたりも結構残っている)。しかし、商店街としての活気は感じられず、ロードサイド店舗や郊外のショッピングセンターに移行していることがわかる。

 駅前通から数本走ったところでアーケードは途切れる。

 岩見沢市は北海道内でも特に積雪の多い都市であり、一晩で歩道が埋まるほどの雪が降ることも多い。アーケードは管理も大変だろうが歩行者にとってはありがたいことこの上ないだろう。

 直進:r6 月形 美唄
 右折:r789 上志文 市役所

 r789上志文四条東線との交点。r789は中央通という名前がついており、しかも町名表示はこの通りを境に「n条東」と「n条西」に分かれている。開拓当初の岩見沢駅が現駅前通ではなく中央通の突き当りに位置していた故であるそうな。

 左折:r6 月形 北村
 直進:r201 旭川 美唄

 r201岩見沢停車場線と2回目の交差点。r201はこの先国道旧道を引き続き走り、R12と合流する。

 左折後すぐにコンビニがあるが、今までの賑やかさや商店街という感じはなく市街地のはずれという印象が強い。

 余談だが、岩見沢周辺はなぜかサークルKサンクスが多く立地していた(滝川や旭川にはなかった)が、親会社ユニーグループ・ホールディングスがファミリーマートに吸収合併されたことに伴い店舗も順次ファミリーマートに切り替えられていった。このファミリーマートもそんな店舗の1つである。

 JR函館本線を跨ぐ跨線橋に入る。

 簡素な欄干、錆びた塗装からわかるようになかなかの年代物である。

 2階建ての家ぐらいまで登ったところで線路を跨ぐ部分が見えてくる。

 線路を渡る部分は歩道も追加されており、きちんと整備されている。

 岩見沢-旭川におけるJR函館本線は札幌圏近郊輸送の範囲からは外れるものの、毎時1往復の特急列車に加え普通列車と貨物列車が通過するため踏切だとそこそこ閉まる。ただそれ以上に問題なのは特に冬期荒天時の踏切事故による輸送障害である。。

 線路を渡りきるとまたもやカーブする。あんまり緩やかな道ではないし舗装も荒れている。

 幾春別川を渡る橋で、r6の道道標識が登場する。

 幾春別川より北側にも市街地がしばらく続いている。個人的にはちょっと意外だった。国道からはわからない市街地の広がりを感じる事ができるエリアだろう。

 市街地の橋には毎度おなじみホクレンスタンドが見える。

 ホクレンは簡単に言うと「単位農協の協同組合」であって、大雑把な概念としては北海道内における単協の上位組織であって、莫大な「北海道産」農畜産物の流通を牛耳る組織といったところであり、道外でいうJA-SS相当のガソリンスタンドは基本的にホクレンスタンドがその事業を行っている。

 ホクレンスタンドを過ぎるといよいよ市街地を抜け出して広大な水田地帯へ入る。無人地帯でもないのにゲートと情報板があるのはなぜ。

 水田地帯の走行開始・・・!
 ここも北海道、道は真っ直ぐ

 水田地帯と言っているように岩見沢周辺で最も盛んに作付されているのは水稲である。もちろん野菜類や豆、麦なども多い。

 いわみざわ土地改良推進事務所はこちらから。どうやら岩見沢市の機関?

 農道との交差点。交差点であることがはっきりわかるように舗装が色分けされているのだが、どうやらこの交差点だけの特別仕様らしい。

 ちなみに、市街を出てからの直線区間には用水路が並走している。特に気にすることではないがr6との交差点には橋があったのでお分かりの方も多いだろう。

 農産物収穫用のコンテナが右側に置かれていた。撮影時期は8月15日、お盆なので農作業はあまり進まない時期だが何の作物だったのだろう?

 凸凹ありの警戒標識。用水路を渡る橋との境目が酷い凸凹になっている。

 この辺りは石狩川の広大な氾濫原にあたる地域で、土質としてはもともと泥炭土であり農業に不向きかつ軟弱な地盤だった。農業に関しては治水と客土によりかなり克服されているが地盤の軟弱さは道路施設の周辺に特に顕著に現れており、カルバート前後の陥没もその1つだろう。

 今度は防風林が並走するようになる。

 直進:r6 月形 北村
 右折:r816 美唄

 r816峯延稔町線との交点。起点の町名は「峰延」だが路線名ではなぜか「峯延」とされている。道道自体は水田地帯をr6と平行に走るr275月形峰延線に向かっておおよそ北東-南西に走っている。

 区間1はここまで。

最終更新:2018年7月29日 
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