路線改良の憂き目恩恵を受けr580をスイスイトレースした我々は、番号が隣同士で起点を共有するr581をトレースすることにした。

データ

  • 起点:美瑛町字留辺蘂(r580交点/r70重複)
     起点に関しては、恐らく(ソースが無いのだが)r580が改良に伴って起点を変更したのと同時に変更されているはずである(といっても数百mだが)。
     また、単独区間の起点に関しても、r70の改良に伴って若干位置が上富良野寄りに変更されていると思われる。20年以上前のことだ。
  • 終点:上富良野町錦町2丁目(r299/r291交点)
  • 延長:10.1km
     起点位置変更もあって手元のデータにあるキロポストの位置と延長が正しい位置・数値なのかはわからない。
  • 沿線:千望峠 など
  • 走行区間:全線(起点→終点)、14年8月21日

  • 目次

     北海道道581号留辺蘂上富良野線 レポート第1部 [r580交点(起点/r70重複)→r759交点]
     第1部の前半はr70との重複部分となる。単独区間に入ってからしばらくはそこまで眺望が良いわけではない。

     北海道道581号留辺蘂上富良野線 レポート第2部 [r759交点→r291/r299交点(終点)]
     林が途切れると、その先に見えるのは美瑛のような丘陵風景ではなく、富良野盆地と十勝岳の大パノラマ。


    レポート(第1部)

     r580起点/r581起点

     r580美馬牛神楽線のトレースを終えた我々が目指す道道は長いダート区間を抱えるr70芦別美瑛線・・・ではなく、r581留辺蘂上富良野線だ。
     「交差点です 一時停止しましょう」
     美 瑛 町

     美瑛町・・・!?ここ、道道だよな???

     勘がほどほどに鋭い方はそう思うかも知れない。しかし、勘がもっと鋭い方は「あーー。」と納得しながら見るだろう。r580美馬牛神楽線は未舗装区間の解消に伴い起点が変更された歴史を持つ。もともとここは町道だったのだ。
     そのせいで、交差点も道道交差点らしからぬしょぼさと見通しの悪さである。
     直進:r70 芦別 上富良野
     右折:

     もともとはこの交差点がr580の起点であった。2010年頃、美瑛町美園付近の新道開通に伴いルートの半分以上が旧道より若干東寄りの別の道路に変更され、右に分岐するこの道路は町道に格下げとなり案内標識の行き先表記も消えた。
     直進:r70 芦別 上富良野
     右折:

     r70をさらに進むとまた青看交差点が登場する。ここで右に分岐する道路は道営の開拓地整備事業に伴い建設された農道である(この道路の右端にその案内板が見える)。北海道にかぎらず開拓から年代の浅い片田舎ではよく見られる案内板である。
     先ほどの交差点をスルーしてしばらく走ると道が二股に分岐した箇所がある。選ぶのはもちろん右で、左の道はr70旧道となる。
     新道の方はいかにもと言った感じの地形改変して(盛土)作られた道路で、しかも上り坂。
     フラヌイ大橋なる比較的規模の大きい橋梁が突然現れる。

     先ほど分岐した旧道は新道の走っていた斜面の下を直線的に南下し、途中でr70未舗装区間を分岐する。r70旧道はちょうど撮影位置あたりでフラヌイ大橋をくぐり、r70新道の舗装区間末端あたりで新道と合流する。

     Wikipedia曰く、フラヌイ大橋の開通は1991年とのことなので旧道は既に23年放置されている。特に利用頻度の低そうなr70旧道/芦別側は自然に還りつつあると考えられる。道道分岐を含む区間がごっそり旧道/廃道化されるのは少しレアな気がするが、分岐点までの旧道はアクセスできそうだったので今度訪れても楽しいかもしれない。
     直進:r581 上富良野
     右折:r70 芦別

     r70交点/r581単独区間起点

     フラヌイ大橋を渡って向かいの山筋に入るといよいよr581単独区間が始まる。ダート区間で冒険したいなら右折だが、今回はおとなしく直進する。
     先ほどの交差点辺りから道路は下り坂になる。風景自体は特に見晴らしが良いわけでもなく山間のそれもきちんと作られた道道だ。
     本来の斜面を削って道を作ってあって、改めて見ると道道って頑張って作ってんだなぁと。

     画面奥で道路が右にカーブしているのがおわかりだろうか。あのあたりで左から旧道が合流してくる。今いる道の左サイドの藪の中に、徐々に荒れつつある旧道がある。
     旧道と合流後も下り坂である。

     ぶっちゃけると、上富良野市街に入るところまでほとんど下り勾配である。
     この道道はご丁寧にキロポストが存在する。撮影担当氏が何枚かその姿を収めてくれた。
     r581の起点周辺は無人地帯だが、1kmくらいですぐに景色が開け、人の気配のある土地になる。法面で見えないが、この周辺の丘はそば畑が広がっている。
     ただ道路からそば畑が拝めるのはもう少し先。
     2KPまでやってきた。
     右側の斜面一面にそば畑が広がる。当時は8月下旬で、少し遅い気がするが運良く蕎麦の花盛りであった。

     防風壁が設置されているがここそんなに荒れるのか・・・?
       そば畑の途中で上富良野町に突入する。
     カントリーサインのモチーフはラベンダーの咲く丘陵と一本のアカエゾマツ、それから噴煙を上げる十勝岳。

     個人的にはラベンダーといえば中富良野のファーム富田なのだが、上富良野にもかんのファームなどなど幾らかの名所はある。アカエゾマツは上富良野の町木だが、町内は結構植林地が多いので意外といっぱい植えてあるのかも。
     そば畑が見事。

     この蕎麦畑は「越前そばの里ファーム」の直営そば農場である。武生製麺という福井県の企業の農地らしい。このそば農場、かなり広大で、藪で見えない道路左サイドにも広がっていたりする。
     直進:r581 上富良野市街 R237
     右折:r759 富良野 中富良野

     r759交点

     r759奈江富良野線がここから分岐する。r759はしばらくこのような山と畑の間を通った後東進して中富良野市街地の南側へ。南西方向へ走るR237とぶつかる直前で進路を変え、富良野まで国道と並走する。

     交差点の写真は例のごとく撮影担当が撮っていなかったが、見た目新しそうだった。ちなみに、中富良野や富良野へ向かうならここで直進を選択し次の道道分岐で右折することをおすすめする。しかし、芦別方面へ向かう場合は右折がよい。というのも、r759からR38滝里ダム方面へショートカットする舗装路が存在するためだ。  
    感想
     あれ?見晴らしのいい丘陵風景無いよね?
     と思った方。まぁ焦らずに。気持ちが良いのはこの先です。第2部をご覧くださいませ。

     本当はこの道道、1部構成にしようと思ってたんだけどr70との重複区間の写真が撮ってあったもんだからその部分もレポート作って2部構成にしちゃったんだ。

    関連
     主要道道70号芦別美瑛線 - 北海道自転車・道路探索 (外部サイト)
     北海道道のレポートをされているyu1148さんによりr70のレポート。
     R452の迂回路でありながら主要道道では貴重な?ロングダートを誇る。

     北海道道581号留辺蘂上富良野線 レポート第2部 [r759交点→r291/r299交点(終点)]
     林が途切れると、その先に見えるのは美瑛のような丘陵風景ではなく、富良野盆地と十勝岳の大パノラマ。


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    最終更新日:14年11月30日 inserted by FC2 system