釧路と網走を結ぶJR釧網本線。知床斜里から網走にかけてはオホーツク海に沿って海岸をひたすら走る。
 その途中駅、止別(やむべつ)に停車場線があることをキャッチした我々は、朝っぱらから車を飛ばして道道を撮る。
Information
路線: 北海道道557号 止別停車場線
起点:斜里郡小清水町字止別町(JR釧網本線 止別駅)
終点:斜里郡小清水町字止別町(R244/r250交点)
延長:755m(実延長)
沿線:JR止別駅
走行:全線(起点→終点) 2015年9月21日撮影
Report 1/1

 JR止別駅

 今ではなかなか見かけなくなった木造駅舎が残っている。

 駅自体は2015年9月現在無人駅であるが、かつての駅務室を利用した食堂「えきばしゃ」が今も営業しているとか。
 駅舎を一旦スルーし、午前7時12分着の釧路行き普通列車を出迎える。

 ちなみに釧路方面行きの朝一番の列車だったりする。裏話だが、この列車、実は原生花園駅の辺りで遭遇した列車である。ディーゼル列車の加速が悪いのをいいことに国道と農道を突っ走り列車を車で追越し、こんな風に2回目のお出迎えをしたというわけである。
 止別駅の駅名票。

 隣駅の知床斜里に張替え痕があるのは、1998年に斜里から知床斜里に駅名が変更されたことに由来する。駅番号はB73。駅番号は釧路(K53)基準で振られているが、番号が大きい・・・
 駅待合室の様子。朝早すぎて「えきばしゃ」は営業前。画面正面にメニューがあるが、まぁまぁ一般的な価格で色んなメニューが食べられるので今度は是非立ち寄ってみたいものである。

 ちなみに、画像左端の板張りの壁の部分にはかつて出札窓口があった。かつて「えきばしゃ」による委託販売が行われていたらしい。

 道道557号起点

 駅前の駐車スペースからr557を望む。起点標識は見当たらなかった。
 恐らくこの舗装の切れ目(白線の始まるところ)が起点だろう。

 それでは、r557のレポート開始!
 止別地区の市街地。郵便局や商店、野球場と基本的な機能が揃っているが、学校はここにはない。
 駅を離れて200mほどで広大な畑が広がる!!!

 画面奥にある標識がr557終点の案内標識だったりする。
 左折:R244 標津 斜里
 直進:r250 札弦 清里 R339方面
 右折:R244 網走 小清水

 左折に標津という中々楽しい地名が現れた。知床に向かうには左折。直進すると札弦を経て屈斜路湖、裏摩周へ至る。

 r557終点

 R244との交点。直進するとr250清里止別線となる。右前方に見える茶色い建物はどう見ても某コンビニの建物である。

 つまり、日本最大のコンビニエンスチェーンが、この最果てで敗北した。嗚呼。
 ちょっと交差点でUターンして道路を振り返る。駅までだいたい一直線。
 Uターンした理由はこの道道標識をアップで撮影するためだったり。

 r557の道道標識はこれ1枚で、六角形の標識が単独で設置されているわけでもない。まぁ、無いより楽しいからいっか・・・
Impressions
 釧網本線は一度完乗している路線だが、かつて住んでいた旭川から遠かったり、ダイヤ上の都合で鉄道での途中駅下車のハードルが高かったりとなかなか探索しきれていないエリアであった。

 特に網走-知床斜里にかけては海岸沿いの原野の中を走るとともに、止別を含む幾つかの駅で木造駅舎がそのまま残っていたりと、なかなか旅情のある鉄道風景が広がっている場所である。

 止別に関しては今度は「えきばしゃ」に入ってみたい、というのが主な感想だったりする。
 あと、市街地のコンパクトさは他の道内無人駅と同様であったが、宗谷本線沿線などと違って外見から「衰退」のシグナルを強く感じることはなかった。それでも某コンビニチェーンが敗退してますけどね。

 2015年9月の道東ドライブではそこまで短小道道にこだわっていないので持ちネタ数は多くないが、勿論まだあるのでいずれ。

Links
 特になし。


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最終更新日:16年4月8日
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