北空知の米どころ深川市には意外と多くの道道が走っている。
 今回はその1つ、深川市街と郊外の多度志とを結ぶr281深川多度志線を紹介する。
Information
路線: 北海道道281号 深川多度志線
起点:深川市西町(r47交点)
終点:深川市多度志(r98交点)
延長:13,664m(実延長)
沿線:札幌土木現業書深川出張所 JR留萌本線北一已駅 他
走行:全線(起点→終点) 2016年12月24日撮影
Report 1/1
 直進:r47 雨竜 妹背牛
 右折:r281 多度志

 r47深川雨竜線を深川市内から妹背牛方面へ向かって走行。市街地の西端に近づいてきたところでr281の起点交差点が現れる。

 道道281号起点

 ここで右折して深川市多度志を目指す。
 r281に入ってすぐの景色。右側の標柱に起点標識が付いているのがありがたい。

 撮影日を確認された方はおわかりかと思うが、今回のレポートは全編にわたってまさかの積雪期撮影である。左側には1階の高さを超えるほどの大きな雪山が出来ているのがお分かりだろう。
 今度は右側に縦型のいつもの道道標識が現れる。
 JR函館本線の踏切。この辺は電化区間。電線の存在もあり踏切にはオーバーヘッド型の目立つ設備がある。

 深川妹背牛間は2009年1月、上り新千歳空港行き特急電車が踏切で立ち往生したダンプカーに激突するという踏切事故が発生した(現場はこの踏切ではない)。この周辺は平地のど真ん中にあるとともに冬期に吹雪で視界が悪くなることもしばしばである。踏切への安全対策の一環としてもこの大きなトラ模様は役立っているに違いない。
 踏切を渡った先には札幌建設管理部深川出張所の建物がある。建設管理部(元土木現業所)とは北海道の機関で、北海道道の維持管理を担当する。

 1つ上のテキストで触れた踏切事故については知人のあーさー氏が本人ブログに色々書いている。参考にどうぞ。
 諸々の施設を通り過ぎると1kmポスト。周囲は雪原となる。

 写真にもあまり写っていなかったが、踏切直後の左側には拓殖大学(北海道短期大学)のキャンパスがある。
 制限速度が50km/hになる。

 右側に見える大きな倉庫はJAきたそらちの倉庫設備。深川・北竜・雨竜・幌加内の1市3町からなる広域農協で、深川周辺では主な生産品目はコメとなる。本所は市街地だが、営農センターや資材部などはこの敷地にあるらしい。
 農協脇というだけあって信号交差点がある。

 JAきたそらちのエリアを聞いて疑問に思った方も居るかもしれないが、実はこの農協、管轄地域に飛び地がある。なんと北竜・雨竜と深川・幌加内でエリアが二分されており、間には妹背牛・秩父別・沼田からなるJA北いぶきが存在する。
 水田地帯を快走する。
 時折「↓」も設置されているが、この地域も基本は遮るものが少なく強風時には視界不良に陥りやすい。カーブには気をつけよう。
 左折:妹背牛
 直進:秩父別 R233方面
 右折:r281 多度志

 ここで再び信号交差点。r281をトレースには右折だ。
 道道らしい規格と縦型の標識で曲がった後も安心。
 再び踏切。

 この踏切はJR留萌本線の踏切。通過時は気にしていなかったが、この左側に北一已駅(きたいちやん)という無人駅がある。
 用水を渡る橋。なぜか右側に独立した歩道橋が設置されている。
 右側に見える建物は深川市立北進小学校。この先にあるあけぼの町エリアからの児童が主だろうか。
 この先交差点

 左折:R233 留萌 [深川留萌道]
 直進すぐ左折:r281 幌加内
 右折:R233 深川市街

 次の交差点でR233と交差する。R233は深川と留萌を結ぶメインルートであったが、現在では延伸に伴い多くの自動車交通が深川留萌道経由にシフトした。
 R233交点

 廃ガソリンスタンドのような建物が目を引く。
 r281は次の交差点で左折。

 実は初見ではr281分岐がもっと奥だと思って通過してしまった。小さな標識でもいいから何か案内をつけてもらえないものか。
 交差点を左折して本当に直後の位置にボロッボロの道道標識と縦型標識が接近して設置されている。

 

 よく見るとこの道道標識、かなり年季の入ったものであるがサイズが小柄らしく、張替えた番号がサイズギリギリに収まっている。
 幌加内 41km

 初めての距離標識は多度志ではなく幌加内。しかし遠くないですかね・・・。

 先程の標識についてだが、1994年までこの路線はr228という番号だった。路線番号張替え自体はそこまで珍しくないが、元々の標識が小柄で無理矢理張り替えたケースは空知では初めて見るものである。もしかしたら元は士別にあるような路線名入り標識だったのかも?
 どんどん雪原を走る。
 空知平野の端にある丘陵地帯に差し掛かる。

 夏は低地で水田、傾斜地は畑だろう。
 雪原を走る。前車が巻き上げた雪で若干視界が曇っているが気にしない。

 冬期の撮影の難しさはまず「窓が汚れる」というのがあるのだが、路上が完全なアイスバーンとなる厳冬期は前車が雪を巻き上げてモヤになるという問題がある。窓が汚いよりはやりやすいけども、、。
 7KP。r281のちょうど折り返しぐらい。
 
 何かを警告する電光掲示板だが、写真では何も映っていないのでわからない。
 緩やかなアップダウンを繰り返すが、周囲は着実に農地から森林へシフトする。
 左側に不法投棄禁止を示す看板。
 左折:秩父別

 ローズガーデン、こども冒険の森公園、秩父別温泉は左折。こんな山の中でいきなり秩父別の施設をゴリ押しされて何だこれは?と思うが、実は撮影位置の辺りで深川市から秩父別町に突入している。カントリーサインなどは設置されていないのでだいたいは気付かない。
 秩父別町域にはちょっとだけ平地が広がる。緩やかなカーブとアップダウンはまだこの先も続く。
 12月24日の太陽は低く、真昼でも山際はこれだけ日陰になる。
 登り坂はこの陸橋の下で終りとなる。ちなみに陸橋はr281の旧道で、この先暫く左側にr281旧道の遺構を見ることが出来る。

 ちなみに、この写真の撮影位置は既に深川市である。Wikipediaには深川と秩父別の境が峠であるかのように書かれているが(先ほどの秩父別行き交差点手前のアップダウン)、この辺りでは市町境がおよそ北北東方向に直線的に走っており、地形と関係ない。
 ここからは多度志まで下り坂。左側を見ると時折旧道の標識類が見える。現在はすっかり塞がれ、自然に還りつつあるようだが・・・、非積雪期なら入れるので気になるところだ。
 多度志の開けた平地が見えてくる!
 山を抜けると視界は一気に開ける。ここの辺りも夏は水田だ。
 第2多度志橋で多度志川を渡る。

 第1多度志橋もどこかにあるのかもしれないが、その有無については今回は深く調べていない。
 350m先交差点

 左折:R275 沼田
 直進:R275 美深 幌加内
 右折:r98 旭川
 カーブを過ぎると深川市多度志の市街地に突入する。

 ちょうど撮影時は周辺で排雪作業が行われており、大型ダンプが列をなしていた。
 左折:R275 沼田
 直進:R275 美深 幌加内
 右折:r98 旭川

 終点交差点の予告標識。R275とr98の両方に接続する多度志のメイン交差点とも言える場所で、r98の場合は湯内トンネルを経由して嵐山、神居エリアから旭川に入る。R275はこの先北上すると旧深名線に沿って美深へ至る。

 道道281号終点

 R275/r98交点。角にあるセイコーマートが心強い深川市の裏の結節点とも言える場所だ。というわけで、r281のトレース完了!
 最後に、ここまで標識アップの撮影できずにいたということで運転担当がセイコーマートに行っている間に終点標識をアップで撮影。

 r281のレポート終わり。お疲れ様でした。
Impressions
 今回の撮影は実は道の駅スタンプを押しに行くことが目的であった(深川と幌加内)。深川市から幌加内町へ移動するルートは数パターンあるが、今回の場合はr281→r98→r920→R275という道道偏重型、若干遠回りなルートを取っている。
 ちなみに深川市中心部からであればR233→r281→R275というルートが現在では効率的である。何かの参考にどうぞ。

 そしてr281はどうせ夏に走っても水田と林だけで代わり映えしない&深川市内は意外と道道密度が高く未撮影路線があるという理由で思い切って雪景色の撮影をやってみた。

 より単調な感じになったことは否めないが、たまには冬の姿を楽しんでみてもいいかも?ちなみに撮影日(2016年12月24日)の深川での最高気温は-6.5℃、最低気温は-18.5℃と結構寒かったです。 

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 特になし。


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最終更新日:16年12月29日
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