残雪残る2009年のゴールデンウィークに日帰りで帯広にいった。
 道東道経由なのでこの道道の撮影には都合が良かったのだった。

データ
  • 起点:空知郡南富良野町落合(JR落合駅前)
  • 終点:空知郡南富良野町落合(r136交点)
  • 延長:7.1km
  • 沿線:JR落合駅
  • 完走区間:全線(起点→終点)、09年5月4日

     「〇〇停車場線」という名称の道道では延長が長い部類に入る。普通1km未満か、せいぜい2,3km程度なんだけどねぇ。

  • レポート

     JR落合駅

     いかにもローカル線の田舎駅って感じ。
     待合室は綺麗だった。この規模からするとどう考えてもちょっと前までは有人駅だったのだろう。
     個人的にこの縦型駅名標が好きだ。紺地に白字で、レトロな書体で書かれていて、下にはサッポロビールの文字。これ一枚だけで旅情を感じる。
     駅番号はT37。根室本線なのでアルファベットはT。十勝平野に入る前の最後の駅である。ちなみに新得までの駅間は28.1km。
     駅構内は立派で、2面3線。写真右端の3番線はこの駅で折り返す列車のみが利用する。
     駅前の風景はこんな感じ。右側には新しい小住宅地があった。
     せっかくなのでヘキサをアップで撮る。
     では、道道レポート開始!
     道道の全体像はこんな感じ。全体像だけ。JRの(根室本線&石勝線)とかなり絡み合っているのがわかる。


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     道道は80mほど単独区間を走った後、国道38号と重複する。逆光です・・・。
     JR根室本線を跨ぐ橋梁。跨ぐというよりはトンネルの入口の真上にあると言った方が正確だが・・・
     道道分岐の予告標識。
     r1117分岐。画像の標識がみずらいので作りました、例の案内を。
    〜「蒼の街道」交差点徹底?解説〜
     

     交差点名無し

     右折・r1117、道東道 占冠 トマム
     直進・R38、帯広 清水

     富良野方面から来て峠を楽に越えて帯広に行くにはここで右折して道東道経由というのが恐らく最短(占冠経由という手もあるが)。更にトマムリゾートもあるので右折に一応の需要はあるだろう。

     何と言うか、山の中に向かってるよね・・・。
     占冠 42km
     トマム駅 15km

     普通の停車場線でこんな遠距離の距離標識を見かけることはめったに無い。
     写真左の標識。

     「道道占冠落合(停)線は異常気象の時は通行止となります。」

     占冠落合停車場線((停)というのは停車場の略)というのは、r136夕張新得線の認定に伴ない廃止された旧路線である。停車場線であるにも関わらず落合停車場線が長いのは、夕張新得線の認定時に取り残された落合駅〜現停車場線終点までの区間を全て一本の新路線として認定した、という経緯によるものなのだろう。
     根室本線の下をくぐる。
     右カーブ。ちゃんとヘキサがある。
     ここで上下線が微妙に分離し、線路の下をくぐる。線路側の橋梁をのばすのではなく盛土の下を掘って道路幅を広げた、といった感じ。
     笹の緑色が映えますねぇ。
     
     もう一度線路をくぐる。単に線路というのは何線か自信がなかったため・・・
     春ですねぇ。
     道東自動車道 [ 6 ] トマム 6km

     もうちょっとでトマムIC。r1117の終点はもっと近いです。
     まだ5月も初めだし、あまり日の当たらない斜面にはこんな感じで残雪が残る。
     画面奥に写っている標識は中央分離帯の存在を示すもの。
     また線路をくぐる。上下線別になっている。

     r1117終点



     終点を示す標識がない代わりにr136夕張新得線のヘキサがあります。左折は串内牧場へ向かうがその先は行き止まり。直進するとトマム方面へ。
     道東自動車道 [ 6 ] トマム 2km

     せっかくなのでトマムIC入り口までレポートします。
     占冠村に突入。多分カントリーサインのモデルはトマムスキー場かと。
     道東自動車道 [ 6 ] トマム 左折

     道東道(撮影当時は工事中)をくぐったすぐ先に交差点がある。直進するとトマムや占冠市街、R237につながる。面倒なので交差点解説はしません。
    感想
     北海道の道道には「〇〇停車場線」という体裁の路線名を持つ路線が非常に多い。それは鉄道駅が多かったから、というのが一番の理由であるのだが、たいていは「停車場と主要道路を結ぶ」路線であるため延長は短い(r322砂川停車場線なんかがいい例)。
     この道道はなぜか延長が7.1kmあるが、普通に考えれば前半で紹介した、駅舎から国道38号を結ぶ部分だけが停車場線であっても問題はないのだ。
     落合停車場線の前身は占冠落合停車場線という道道で、現在の停車場線の終点〜占冠村市街地の現r136区間と現在の落合停車場線区間が認定区間であったが、夕張新得線の認定時に占冠村市街地〜串内牧場入口(現r1117終点)が引き継がれた一方、残りの区間は取り残されたために、現r1117区間を一本の道道として指定し直した、という経緯があるようだ。

     撮影は5月初旬なのでまだ寒々しい景色だが、夏になると深い緑に覆われなかなか感じのいい道路になるのではないだろうか。道中数回遭遇する線路は、立体交差の改良がだいぶ進んでいるが、古いガーター橋は味があっていい。列車本数はとても少ないため列車に遭遇したらラッキーかもね。

    関連
     今のところ無し。


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    最終更新日:10年6月26日 inserted by FC2 system