2年越しの全線撮影が叶った東名高速道路。
 御殿場から一旦南へ向きを変え、西伊豆方面への玄関口、沼津まで走行する。
東名高速道路 レポート
下り線 区間4/区間5 →   下り線 区間6   → 下り線 区間7
6 大井松田 7 御殿場 7-1 御殿場JCT. 7-2 裾野 8 沼津 8-1
愛鷹PA/SIC
9 富士 9-1
富士川SA/SIC

Discription
 取材日:2017年4月15日
 御殿場IC→小牧IC、帰路小牧IC→三ヶ日JCT→浜松いなさJCT→御殿場JCT→御殿場IC

 御殿場-小牧を1日で往復するという強行日程。2015年の撮影区間と合わせて、遂に東名高速全線撮影
 名古屋-小牧では雨に降られたので上りも少し撮りました。

Report / Section.6
 御殿場JCT. 2km

 区間5とかぶりがあるが、この2年間の間に新東名が豊田まで延伸しているので掲載。東名 or 新東名経由での清水、豊田までの所要時間が表示される。渋滞時の路線選択に役立てろということか。
 一方、東名側の所要時間表示はそのまま。

 御殿場JCTの7-1の番号がついた関係で、裾野ICの番号だけ変更されている。
 駒門PA 3km
 愛鷹PA 19km

 休憩施設までの距離表示。駒門PA移転に伴いこの数字も変更されているのだろうか。

 もっともこの標識には新東名の休憩施設が案内されていないので、駒門と駿河湾沼津の2エリアだけにしてしまっても良い気がする。
 [7-1]御殿場JCT. 1km

 左へ:[新東名] 静岡 名古屋
 本線:[ 東名 ] 静岡 名古屋

 「東名高速道路 下り駒門PA 4/20 10時 約2km先へ移動」

 東名側の情報掲示板。駒門PA移転の情報が表示されていた。
 立て続けに新東名の情報掲示板。
 [7-1]御殿場JCT. 500m

 左へ:[新東名] 静岡 名古屋
 本線:[ 東名 ] 静岡 名古屋

 [7-1]御殿場JCT.

 左へ:[新東名] 静岡 名古屋
 本線:[ 東名 ] 静岡 名古屋

 新東名への分岐。伊勢湾岸道、東名阪道、新名神を経由する「もう1つの大動脈」は2017年現在、滋賀県草津JCTまで続く。
 3車線路から2車線が分岐する広大な本線分岐を通り過ぎる。

 2015年4月の撮影では新東名を選んでいた。
 駒門PA 1km

 東名の両脇には新東名延伸に備えた橋脚群が目を引く。
 前方を跨ぐのは東名合流前の新東名上り線。将来的には、手前にある橋脚上に新東名の本線が架かり、前方の橋は御殿場JCT.の一ランプになるのだろう
 駒門PA

 そんな新東名建設現場を通り過ぎたところに、足柄SAの次の休憩施設、駒門PAがある。

 今回訪問している駒門PAは2017年4月20日移転前の旧施設である。
 駒門PA敷地内へ入る。

 すぐ脇には新東名の本線が走っている。入口ランプが長く、敷地だけは意外と広かったことがわかる。
 駒門PA

 「駒門売店」と書かれた昭和チックな売店。その上にはNEXCOマーク付きのパーキング名看板。

 そう、駒門PAは思った以上に昭和だった。というかこれ開通当初からそのままだったのではないか、と言いたくなるほど。
 エリア内別の場所にはこれまた最近の休憩施設では見かけない最高速度・最低速度表示と、満開のソメイヨシノ。

 その背景には新東名の本線がある。なんか色々入り交じった雰囲気が独特であった。
 売店に戻ると、営業時間7:30-19:30。現在時刻、7:10。残念。

 画面下側、「閉店のお知らせ」が掲示されていた。撮影日は4月15日、閉店4日前だったがこうしたお知らせ表記は思いの外目立たなかった。
 売店の脇には「駒門の水」という水汲み場。

 この辺りなら恐らく富士山の伏流水。高速道路は山際を通ることが多いので、何かと伏流水を利用しやすい環境にあると思うが、実際に休憩施設でこうした水にありつける場所となると少ないのでは。
 ノスタルジー溢れる駒門PAに後ろ髪を引かれつつ、沼津方面へ走ることにする。

 本線との合流付近に90KP、そしてその真上を通るは新東名。
 ちなみにこの先、豊田JCT.まで新東名本線とクロスする地点は1つもない。
 [7-2] 裾野 2km

 裾野ICの予告標識。1988年に供用された追加インターで、2012年の新東名開通まで番号は7-1であった。
 「新しいPAを造っています」

 左車線の舗装が真新しくなる。新(現)駒門PAはこのすぐ先に位置する。
 新駒門PAへの分岐。

 移転5日前。標識類の設置はまだだが、ランプは準備OK、あとは開通を待つのみといった様子。
 本線から新PAの様子を望む。

 新駒門PAは旧PAの「売店」エリアから一転、フードコート、コンビニ、地場産品中心のショップと一気に近代的なPAとなった。

 一般道側駐車場「ぷらっとパーク」も設置されており、やはり観光拠点としての性格も強いエリアとなった。余談だが、「駒門の水」は高速道路側と一般道側の2箇所に設置されている。湧水が汲めるという特徴も控えめながら引き継がれているのが嬉しい。
 開業後の新駒門PAについては訪問出来ていないが、公式HPなどからわかる雰囲気としては、やはり最近開通した新東名のPA達に似ている。

 東名に限ったことではないが、旧公団時代の風味を色濃く残す昔ながらの「ドライバーズステーション」といったエリアは徐々に姿を消しているように思う。
 (246) 裾野 [7-2] 出口 1km

 裾野IC予告標識。御殿場JCTから実はまだ4.5kmしか走っていない。
 写真で気付いていた方もいるかと思うが、下り線御殿場〜沼津はほぼ下り坂である。線形は緩やかな分、スピード超過には気を付けたい。
 (246) 裾野 [7-2] 出口 500m

 裾野ICを手前に裾野市に入る。

 裾野市は御殿場市と沼津市・三島市に挟まれた人口5万人ほどの街で、その名の通り富士山、箱根山、愛鷹山の裾野に位置する。トヨタ自動車をはじめとする大企業の研究施設・工場が立地しているのも特徴だ。
 (246) 裾野 [7-2] 出口

 出口標識のみ一新されており、本線標識との対比がくっきりわかる。

 [ 7-2 ] 裾野IC

 裾野市街より若干北に位置する追加インター。r82裾野インター線に直接接続した後、R246に接続する。なおインターから東に進めば山を登って芦ノ湖の北岸、箱根ロープウェイや観光船乗り場のあるあたりに出る最短経路となる。
 裾野ICの標高は271m。

 御殿場ICの標高が454mであったことから、走行距離10kmで183m降りたことになる。
 一般道からのランプが合流してくる。

 なお裾野ICは東名高速道路では珍しいダイヤモンド型のインターチェンジで、r82を挟んで名古屋方面と東京方面の料金所が向かい合った構造をしている。
 裾野バスストップ

 東名ハイウェイバス、成田空港行きバス、みしまコロッケ号の3路線が停車する。
 御殿場辺りとはだいぶ天候が変わってきた。もう少しで太陽の光が拝めそう・・・。
[ 8 ]沼津7km
[8-1]愛鷹PA10km
[ 9 ]富士25km
静岡69km

 愛鷹PA/SICまでの距離も組み込まれ、4段組の立派な標識となった。
 愛鷹PA ETC出口
 特大車 通行不可

 スマートICのこうした標識はだいたいどのETC出口にも存在する。取付道路やスペースなどの制約から車種制限がある場合も少なくない。
 所要時間表示。

 最下段に「浜松」が登場する。

 ここから浜松ICまでの距離は約130km。所要時間は100分なので、ノンストップなら巡航速度85km/h、15分休憩するなら95km巡航となる。飛ばせばこれより短くなるドライバーもいるかもしれない。何にせよ結構現実的な数字だ。
 沼津〜次の富士IC付近まで、東名高速脇には桜の木が並んでいる場所が多い。桜色の高速道路、この時期だけの特別な風景だ。
 そんな桜並木をどんどん突っ走る。
 
 土曜の早朝ということもありそれにしても交通量が少ない。

 東京〜名古屋以遠といった遠距離交通は新東名に少なからずシフトしたが、静岡県を目的地とする道路交通は東名高速に委ねられる部分が多い。そして東名沿線は都市も多いし工場や物流の拠点も少なくない。もう少し時間が遅くなれば、交通量はどんどん増えるだろう。
 沼津ICが見えてきそうで見えてこない・・・。
 100KP

 下り線の100KPは沼津ICよりも手前にある。NEXCO中日本マーク入りの少し大きなキロポストだが、同じタイプのものが実は10キロおきに置かれている。100kmなんだからもっと目立つものにして欲しいと思うのはただの物好きの戯言かな・・・?
 そんな100KPを過ぎて少し走ると、長泉町に突入する。

 長泉町は裾野と沼津、三島に挟まれた名前の通り細長い町である。2017年時点で人口約4.2万。市制施行できる5万人には届かないが、裾野市同様、大企業の工業施設も立地しており経済活動は活発だ。

 東名は町内を通過するのみだが、新東名では長泉沼津ICが町内に存在している。
 [ 8 ] 沼津 2km

 ようやく沼津ICの予告標識。
 伊豆縦貫道の情報掲示板。左側には国土交通省の文字。

 伊豆縦貫道は[E70]の番号が与えられた一般国道自動車専用道路。この路線の管理は国交省であり、高速道路会社ではない。
 (1)(136) [伊豆縦貫道]
 沼津 三島 下田 [ 8 ] 出口 1km

 お待たせしました、沼津ICの出口標識の登場だ。

 伊豆縦貫道へは沼津岡宮ICを経由して直接接続することが可能。三島市の東側まで迂回してから伊豆半島中央部を南へ、修善寺・下田方面へ向かう。
 (1)(136) [伊豆縦貫道]
 沼津 三島 下田 [ 8 ] 出口 500m

 一方、沼津市街へはr83沼津インター線に出て、R1→r162、もしくはR414経由でアクセスすることとなる。伊島の場合は市街地東側なら伊豆縦貫道が、西側なら一般道からR1沼津バイパスの利用が便利だ。
 出口を前に情報掲示板。
 沼津 出口車線

 沼津ICは近隣都市に加え西伊豆・下田といった観光地へのアクセス交通も重なる交通量の多いICである。出口渋滞対策で、出口車線はインターチェンジの少し手前から分岐する。
 こんな感じで、出口車線が長い!

 といっても、御殿場以東でも出口車線の長い箇所は何箇所かあったので、「ここもか・・・!」といった感じである。
 (1)(136) [伊豆縦貫道]
 沼津 三島 下田 [ 8 ] 出口

 出口標識。ちなみに伊豆縦貫道沼津岡宮〜大場・函南ICはR1に指定されており、沼津ICではR136に接続しないので注意しよう。伊豆縦貫道を大場まで走ったところでようやく接続できる。

 また、この標識をくぐった少し先で沼津市に突入する。

 [ 8 ] 沼津IC

 出口分岐も盛大だが、出口側に出るとその先一般道側と伊豆縦貫道方面に分かれて料金所へ入る。出口ブース数は一般道4+伊豆縦貫道3の合計7という規模。その光景はなかなか圧巻だ。

 区間6はここまで。
東名高速道路 レポート
下り線 区間4/区間5 →   下り線 区間6   → 下り線 区間7
6 大井松田 7 御殿場 7-1 御殿場JCT. 7-2 裾野 8 沼津 8-1
愛鷹PA/SIC
9 富士 9-1
富士川SA/SIC

Links
 東名高速道路 下り線区間5 [大井松田→御殿場JCT.]
 御殿場を手前に左右ルートは合流し、東名ならではの大規模SA、足柄SAとリゾート地への玄関口、御殿場ICを通過する。
 そして御殿場JCTで新東名が分岐する。東名ならでは大規模役モノが集まるすごい区間だと思う。

 東名高速道路 下り線区間7 [沼津IC→富士川SA/SIC]
 遠くに駿河湾を眺めつつ、製紙工場が印象的な富士市へ入る。
 想像以上に開放的な直線区間もあるので、高速道路らしさを楽しもう!


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 最終更新:17年6月11日
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